みらい学舎徒然

受験生に贈る言葉

2014.12.19 [blog,徒然]

初心の人、二つの矢を持つことなかれ。
後の矢を頼みて、始めの矢に等閑(なおざり)の心あり。
毎度、ただ得失なく、この一矢に定むべしと思へ。            
-吉田兼好 「徒然草 第九十二段」より-

 毎年この時期に、受験生に贈る言葉を掲載します。今年は、吉田兼好の徒然草からの引用です。吉田兼好(兼好法師)が弓の師匠に言われた言葉で、「弓の初心者は、矢を射るとき二本の矢を持ってはならない。後の矢を頼りにして、最初の矢をいい加減にしてしまう。」ということをうたったもの(一期一会の精神)です。
 勉強であり、スポーツであり、練習をせずに物事が上達する人は少ないはずです。要領のいい人はいますが、ほとんどの人はその成果を出しきれずにいます。日々の練習や勉強、明日があるから今日はもういいやとその日、その時間を粗末にしていると、向上はおろか実力は下降線をたどります。今回の受験が人生初体験の人がほとんどではないでしょうか? つまり初心者として受験に臨むわけで、今日の集中力が明日の実になります。いや、実にしようと思って日々を過ごしている人は、必ず合格します。心の持ちようと、実施するときの覚悟の持ち方は、目の前のことに集中するために、後はないと考えるべきです。人は自分の考えているような人間になります。考えることは生きることに通じ、どんな考え方をするかで人生は変わってくるのです。私たちの存在は私たちの心の中にあるのです。「勝利・成功(合格)の考えを持ち続けること」が大切です。
 受験生の皆さん、不安はあって当然です。あなただけが不安になっているわけではありません。日々の失敗を恐れずに、悔いのない毎日を送り、生活や勉強に自信を持って受験に臨みましょう。【太田仁】

No comments yet.

Sorry, the comment form is closed at this time.

最新の記事

カテゴリー

  • カテゴリー
    • カテゴリーなし
2024年4月
« 4月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930