児童館職員としての14年間。足跡を綴ります。 子どもに関わる方、親御さんに、子どもとの関わりのヒントや児童館のような場所(学校でも家でもないナナメの関係ができる場所)の存在意義を知っていただけたら嬉しいです。 これから私が関わっていく『進学塾 みらい学舎』も・・・ もしかしたら“ナナメの関係”が作れる場所かもしれない。 教育と福祉、混ざりそうもないこの関係を、新たな視点をもってチャレンジしていきたいと思います。(太田佳代子) ********************** 【児童館の思い出8:0ママクラブ①0ママサポーター】 たぶん、「0ママクラブ」事業については1回では書ききれないので、あらかじめナンバリングしておきます^^ 「0ママクラブ」は2001年5月からスタートした、年に2回の0ママのための会員制のクラブ事業です。 『児童館の思い出7』で書いた「ベビーランド」でなかなか救えない、単独でやってきた、まだ知り合いが少ない、引っ越してきたばかりで地域のことを知らない0ママが、最初の一歩をもっと安心して踏み出していけるようにはどうしたらいいか?を考えた時に、生まれた事業です。 また新たなチャレンジもしました。児童館事業を児童館職員だけで企画運営するのではなく、もっと地域の人に協力してもらって、 当事者性を大事にしていけるような仕掛けをしたい!とも考えたのです。 そこで考えたのが「0ママサポーター」さんの募集です。 児童館にポスターを掲示しました。 当初私が予想していた協力者は、わが子を幼稚園や小学校に送りだし、平日の午前中にボランティア活動ができる母でした。 しかしこの予想は見事にはずれました。 0ママサポーターに協力したいと手をあげてくれた人のほとんどが、ご自身も未就園の幼児を抱えるお母さんだったのです。 「わが子はまだ2,3歳。けれど、かつての自分(0ママの自分)の思いがあるので、今の0ママさんにできることがあるなばら、ぜひやってみたい。」 皆さんが口を揃えて言っておりました。 企画を出し、募集をかけたのが2000年12月。 集まったサポーターさんと共にどんな「0ママクラブ」にしていこうかと話し合ったのが年明けからでした。 はじめまして同士のサポーターさんもいます。 子連れ会議をしながら、「まだ見ない0ママ親子さんが、ホッとできる場をもてるようにするためにはどんな事をしたらいいか?」を出し合いました。みんな一生懸命でしたし、思いのある方々でした! 最初につくったタイムテーブルや場作りの思いは、なんと13年目に突入し、25期を迎えた今でも大きく変わることなくやっています。 それぐらい、当事者の声から生まれたものの力がある、ということかもしれません。
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