児童館職員としての14年間。足跡を綴ります。 子どもに関わる方、親御さんに、子どもとの関わりのヒントや児童館のような場所(学校でも家でもないナナメの関係ができる場所)の存在意義を知っていただけたら嬉しいです。 これから私が関わっていく『進学塾 みらい学舎』も・・・ もしかしたら“ナナメの関係”が作れる場所かもしれない。 教育と福祉、混ざりそうもないこの関係を、新たな視点をもってチャレンジしていきたいと思います。(太田佳代子) ********************** 【児童館の思い出9:0ママクラブ②ママが主役、縦の交流】 0ママクラブには、当然ですが、0ママと0歳のベビーちゃんが参加します。でも、主役はママさんです。 ママさんがこの場所にやってきて、サポーターさんや職員の進行のもと、グループトークを楽しんだり、ベビーとふれあい遊びをしたりして過ごします。 毎回同じメンバーが集まるので、2回目が終わると距離は一気に縮まり、全部の回が終了する頃には、互いに声をかけあってどこかに出かけたり、会ったりすることもできるようになるのです。 0ママの間、もし赤ちゃんんがぐずったりしたら、職員やサポーターがママの変わりに赤ちゃんを抱っこしてあやします。 グループトークの輪の中には、時にはサポーターも混じり、ちょっと先行く先輩ママのトークをしてくれることもあります。 参加者の方の感想には「職員さんやサポーターさんがとてもフレンドリーに話しかけてくれたので、ホッとしました。」 「子どもが泣いていても、みんなの目が温かくて、声をかけてくれたりあやしてもらえたのが、とても嬉しかったです。」 「0ママクラブに行く日は、準備は大変だけれど、お化粧してオシャレして~という気持ちになれていつも楽しみでした。」 などのコメントがいつもあります。 14年たった今も変わりません。 また、0ママクラブ開催中は同じお部屋の中にサポーターさんの子ども達もいます。 一角に2,3歳児の子どもたちが遊べるキッズスペースをつくり、 サポーターさんや職員の中で、クラブを進行する人と子どもたちの遊び相手になる人を役割分担するのです。 もちろん、子の中にはママじゃなきゃだめ~という子もいます。 そんな子の気持ちにも寄り添い、現場では“わが子を含めた他の子たちの見守り役”として活動するサポーターの役割もでてきました。 サポーターさんの、子ども達への関わりを間近で見ることも、0ママさんにとってはためになるんですよね♪ 最初は0ママさんの中には「こんな大きな子が近くにいて、うちの子踏まれたりしないかしら?」と不安になっていた方もいたことでしょう。 けれど、回が進むうちにだんだん異年齢の子どもがいる空間になれてきて、むしろ、我が子がそんな子ども達の所にはいはいで寄っていく姿を見て、「素敵な場所」と思いなおすこともあったと思います^^ 「0ママクラブ」は断絶しがちな縦のつながり(親も子も!)を少しだけれどつなげる役にもなっているのかもしれません。
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