<話の概要(2)>
【子どものストレスの矛先が私に・・・ツライな~】
親にかかわらず、受験生となった子どもたちも、初めての経験を目前にストレスはかかっています。
そのストレスの発散が、「母親へのキツイ一言」として向かうことも現実の家庭ではあります。
母親も人間。いくら子どもの状態を理解しているとはいえ、“その一言”にかなりのダメージを受けることも。
⇒子どもが親に対してきつく当たってきたり、悲しくなるような言葉を吐き出すときの子どもの気持ちを想像してみると?
・・・これは本当に「親が憎い・嫌い」というのではなくて、「好き・甘えさせて・私を受け止めて」の裏返し行動なのかもしれません。
特に、気質的に「甘えん坊」なところがあったり、小さい頃からお姉ちゃん・お兄ちゃんとして我慢をたくさんして頑張ってきた子達は余計に、この時期に“裏返し表現”をぶつけてくる気がします。
親側は「子どもの自立」を考えて、「それぐらいもうできるでしょ」と突き放す行動をとっていませんか?
・・・私は経験的に、この方法で良い結果を生み出すことはありませんでした。
“高校受験”という子どもにとっての未知なる体験を前にした今こそ、
「あなたは大丈夫。私はあなたを信じているよ。ありのままのあなたを大切に思っているよ。」という気持ちを伝えるために、
生活の中のちょっとした子どもの欲求(「ねえ、それとって」「ねえ、ちょっと聴いて」「あ~、今話しかけないで」などなど)を、
親が叶えてあげてみるのはどうでしょうか?
まずは実験!というつもりで、今までとは違う、こんな対応を、行動に移してみませんか?
子どもの内なる気持ちを受け止めて、認めてあげることが、子どもが次の一歩を踏み出す力に変わると、私は考えます。
実際、子どもが話しかけてきた時に、とにかく「うん、うん、」と口をはさまず聴いたあとは、
「お風呂洗っておいて~」なんていうお願いに「OK!」とか言って素直にやってくれることがありますよ!
人間は、まずは自分自身が受け入れられたとき、安心できたときに、他者のことを考えたり他者のために行動を起こせたり、または、気が向かなかったことに「さ、ちょっとやってみるか~」などと、前向きになるのかもしれません。
まずは、「私が子の立場だったら、そんな言葉がけにどう思うかな?どう感じるかな?」を想像してみて、
結果的に子どもも親も、ストレスが軽減できるといいですね。
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