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GAOさんのおや?親のトビラ
みらい学舎について

みらい学舎の根っこ④教え子33歳、当時は太田先生が33歳!

 今回お会いした太田塾長の教え子さんは、真下さんと山根さん。お二人は小学生の頃から高校まで、ずっと同じ学校に通い、今でも親交の深い仲良しさん。さらにお二人は、中学受験(学芸大学附属大泉中学校卒)も高校受験(学芸大附属高校卒)も共に学び、切磋琢磨しあった良きライバルでもあります。 ※中学受験で合格した学芸大附属中学は、進学しても、高校で再び受験をしなければならないシステムなのです。    太田塾長との出会いはお二人が中学3年生の頃。当時の太田先生は33歳。そして、久々の再会を果たしたお二人の現在のお歳が、今年33歳(笑)。こういう偶然にも、何かご縁を感じてしまいますね!社会人生活10年を経て、お酒を飲みながら昔を懐かしみ、互いの原点を感じることができた、楽しいひと時となりました。    

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【〝ホウレンソウ″ができる人間に育ってほしい】

   いよいよ受験直前の冬期講習のある日。真下さんは寝坊してしまいました。そして、授業に遅刻。太田先生は今でも当時のことを鮮明に覚えていて、「あの時はひどく叱ったよな。」と語り始めました。  真下さんも「太田先生の叱咤はとても怖かった。でも、メリハリがあって、厳しくも尊敬する先生」であった、と話してくれました。  当時、なぜそんなに激怒したのか、太田先生に聞きました。「寝坊してしまったことは、仕方ないんだよ。それを連絡もなしに遅れてやってきたのがダメだと伝えたかったんだ。社会に出て〝ホウ(報告)レン(連絡)ソウ(相談)″ができない者は信頼されない。そうはなってほしくないから叱ったんだよ。」と。  

【『君に開成高校はない』・・・?!】

   受験校を絞る段階になると、先生方は、生徒それぞれの受験スケジュールが思い描けるようになっているとか。当時のお二人の第一志望は学芸大附属高校。しかし、受験には不合格という結果もあるので、他の高校も受験することになるわけです。成績優秀でオールマイティ―な二人の受験スケジュールは、有名難関校ばかり。太田先生曰く、生徒によって見出しのような判断が起こるそうです。  真下さんと山根さん、今回その当時の太田先生の考えを初めて聞いた次第。その際に真下さんに伝えられた言葉が、『君に開成高校はない。』でした。そばで聞いている私でさえ、「え??!」と動揺しましたよ。思い切って、「ナゼ?」と問いました。   太田:「だって、俺と同じニオイがするんだよね。君は、女子のいない男子校での高校生活や、大学受験を考えるのは無理じゃない?『男女の垣根なく、何でもやっていける共学校こそ、自分のやりたいことができる』と、考えているんじゃないかなって。」   太田:「だから、『君に開成高校はない。』んだよ。」   太田:「他に受けた高校は、慶應志木高校などの男子高校ばかりだったけど、君は学芸大附属高校がダメだったら、共学校の都立高校を受けただろ?」   真下:「はい、確かに考えていました。」   太田:「逆に、山根は男子校だろうが共学校だろうが、どちらでもいいタイプだろ?むしろ、共学だから都立高校を受けるなんて考えもしない。」   山根:「はい・・・。」   (大爆笑)   師弟の関係、たんなる勉強を教えるだけではないのですね!しっかり生徒の本質を見て、人生選択のフォローをする。それがなによりも大事なのだ、と私は感心しました。    

【就職~名のある会社には入ったけれど~】

   実はお二人とも、転職を経験されています。名のある会社に入ったものの、「このままでいいのか?」と自問自答し、もがいた時期があったそうです。何よりも、初めの就活のときには、まだ社会を知らなすぎたし、自分のこともわかっていなかった。なんとなく、名の知れた会社に行くことが幸せだ、と思っていたと話してくれました。きっとこういう人は多いのではないでしょうか?  そして現在、「仕事はめちゃくちゃ忙しいけどめちゃくちゃ楽しい」「今は前職に関わりのあるセクションになっているけれど、新たな分野にチャレンジしていきたい」と、お二人のポジティブな発言に、私は頼もしさを感じ、嬉しくもなりました。 (今度、みらい学舎のOB・OG達に繋げたいな)という思いがでてきました!  

【人生のちょっと先行く先輩として、太田先生メッセージ】

   仕事において充実期となる30代。人生においても様々な変化が起きてくる時期です。実際、山根さんはすでにご結婚されており、真下さんも今後いつかは?!と考えられていて、さらには、「父親」になることにもイメージが湧いてくる時期です。  太田先生は今年51歳。半世紀を過ぎ、父親人生も20年を越え、喜怒哀楽さまざまな経験をしてきました。太田先生は、「子どもをもってみて変わったことがたくさんある」とお二人に話しだしました。   太田:「『自分ができたことは、我が子もできるだろう。できてほしい。』と、ついつい、言葉にせずとも、考えている自分がいるんだよね。でも実際は、子どもは子ども。きょうだいでもいろいろ。分かっちゃいるんだけど、しっくりこない。それをぐっと耐えることこそ、大事なんだ、と今は思っているよ。」    ~十数年を経て、教え子に対して、大人としての、そして親としての本音や弱みを正直に話す太田先生。そしてそれを真剣な顔をして聴くお二人。とても、とても素敵な時間でした!  また飲み、語り合う時間をもちましょう!

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