おや?親のとびら

今、ここに集中すればいいんだよ。

2016.1.22 [GAOのつぶやき,おや?親のトビラ,勉強・受験,未分類]

昨日は、今年度私立入試直前の、中3生の最後の授業でした。
単願で臨む生徒に対しての私たちが伝えられる最後の授業の日でもあったのです。

私は県立コースの国語を担当していますが、
昨日の小テストの内容がとてもタイムリーでした。
故事成語の「塞翁が馬」の古文読解でした。
昨年、佐賀県が出した問題です。

話の内容はざっとこんな感じ。
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塞の国の翁の馬が逃げてしまいました。
ほかの人は皆、気の毒がったのですが
当の扇は、
「このことが幸せにならないとも限らないよ」と。
すると、数か月後、逃げた馬が、胡という国から駿馬を連れてもどってきたのでした。
ほかの人は皆このことを祝いました。
しかし扇は、
「このことが不幸にならないとも限らないよ」と話すのでした。

良馬で富を得た扇の息子は、乗馬が好きでした。しかし、ある日落馬し、
足を骨折していましました。
ほかの人は皆、気の毒がったのですが、
扇はやはりまた、
「このことが幸せにならないとも限らないよ」と。
そして一年後。
胡と塞が争いをはじめ、若者は兵士となっていきました。
塞の若者10人中9人が戦死してしまいました。
生き残った一人というのは実は、扇の息子。
足の負傷のために戦いに行かなかったのです。

こういったことから、福が禍となり、禍が福となることは、
いつ何時どうなるか、見極めることも測ることも難しいのであることよ。

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GAO的解釈ですが、
私たちって目の前の結果に注目して感情を上げ下げして振り回され
疲れてしまうことがあるけれど、それってどうなのかな?
「良い・悪い」「成功・失敗」「できる・できない」というジャッジはちょっと横において
せっかくならば、今生きていることに集中しようよ。
未来を不安視したり、過去を後悔したりすると、私たちは気持ちが揺れる。マイナス感情のイメージはなおさら。
でも、今ここにいる私は、あなたは、まちがいなく「あるがまま」の私であり、あなた。
それでいいんじゃないかな。
とにかく、「今、ここ」に集中して、一歩ずついきましょ。
結果が悪いようにみえても、塞翁が馬。実はそれが福となることもある。
良い結果がでたときも、「この幸いがなくなったらどうしよう」と不安がる必要はないよ。
結局、それもまた、塞翁が馬。この調子でずっと繰り返すのだから。
感情にながされすぎず、「今、ここ」に集中していれば、心は穏やかになることでしょう

漢字に「念」という字がありますよね。
この漢字は、「今」と「心」からできています。
「今、ここ」と念じて、目の前のことをやる。
そこにジャッジはいらない。
どんな出来事も受け入れればいいのです。

・・・今日からの高校入試を前にした生徒たちに。
「『今の、そのまんまのあなた』でいいんだよ。
いつものまんま、後先考えて不安にならずに、目の前を精いっぱいやっておいで~」
と伝えました。

さっそく、チームみらい、合格者が出ました!!!
直接会って笑顔をみるのが楽しみです^^
ま、今は私も「今、ここ」に集中して、やるべきことを淡々とやります!

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