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塾対象学校説明会の報告(10月9日現在)

2014.10.9

みらい学舎では、各私立高校の塾対象学校説明会に積極的に参加し、来年・再来年の入試に関する情報を入手し、保護者の皆様との面談や生徒面談、日々の授業に還元してまいります。
 以下、参加した学校の説明会レポートを掲載します。
 推薦入試の基準数値等の詳細は、お気軽にみらい学舎までお問い合わせください。

NEW!!
30 昭和鉄道高校
29 豊島学院高校
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28 川越東高校
27 城西大付属川越高校
26 明治学院東村山高校
25 保善高等学校
24 武南高校
23 星野高校
22 浦和学院高校
21 埼玉栄高校
20 西武学園文理高校
19 淑徳高校
18 秋草学園高校
17 立教新座高校
16 叡明高校(現・小松原高校)
15 浦和麗明高校(現・小松原女子高校)
14 自由の森学園高校
13 城北高校
12 東京成徳大学高校
11 東京農業大学第三高校
10 山村国際高校
9 西武台高校
8 大東文化大学第一高校
7 村田女子高校
6 淑徳巣鴨高校
5 城北埼玉高校
4 大宮開成高校
3 細田学園高校
2 帝京高校
1 山村学園高校

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30 昭和鉄道高校
 下記、豊島学院高校の向かいにあり、学校祭やいくつかの部活は豊島学院と一緒に活動しています。
 共学化して今年で11年目、この春女子8期生が卒業し、女子は少人数ではありますが、全員が希望の進路に合格したそうです。男子も多くが希望の鉄道業界に就職していますが、例えばJR東日本でも大卒:高卒=6:1というのが現状であり、就職するためには大学生と戦わなければならないという厳しさがあります。そこで、2011年から新カリキュラムを導入し、運輸サービスコースに文科系進学、運輸システムコースに理科系進学のカリキュラムを設置、四年制大学への進学を希望する生徒にも対応できるようにしています。今年も法政大学、日本大学、駒沢大学などの現役合格者を出しています。また、難関の「旅行業務取扱管理者試験(国家資格)」にも36名の生徒が合格したようです。
 全国から鉄道好きの生徒が集まってくる学校ですが、鉄道のことだけではなく社会のできごとについて幅広く興味を持ってほしいと校長先生もおっしゃっていましたし、卒業生からのメッセージに書いてありました。東京オリンピック開催も決定し、ますます輸送機関に対するニーズが高まっている今、確かにその必要があると感じました。
 高校入試に関しては、下記の豊島学院同様に、積極的に体験授業やオープンスクールに参加して、「ぜひこの学校で学びたい」と思えるような生徒を歓迎してくれるようです。内申点や偏差値に対しての加点措置もありますので、詳細はお聞きください。


29 豊島学院高校
 豊島区にある共学校です。北辰テストの会場になっているため、中3の皆さんはもう行き慣れていると思いますが、東上線の北池袋駅から歩いて10分程度、池袋駅からでも徒歩15分程度で通学できます。東上線一本で通学できる便利な学校といえるでしょう。
 平成26年度入試から、文理進学類型の募集が停止され、普通進学類型に統合されます。これにより、コースが4コースから3コースに減少しましたが、普通進学類型を5クラスに増員することで、全体の募集人数に変わりはありません。国公立大・難関私大に対応する「特別進学類型」、G-MARCHレベルの上位私大に対応する「選抜進学類型」、成蹊・成城・國學院・明治学院などの中堅私大に対応する「普通進学類型」の3コースです。「特別進学類型」と「選抜進学類型」は週4日7時間授業があり、その他にも集中授業・特別講座・勉強合宿・チューター制などの進路指導が行われています。この春は、東京工業大学、埼玉大学、電気通信大学の国公立や早稲田、学習院、明治、青山学院、中央、法政などの合格率が上がり、現役合格率は89.6%であったそうです。
 自分の持っている内申点や偏差値によって、個別相談でコースを相談しますが、チャレンジ志願制度という制度があり、入試当日の得点次第で上のコースに入ることも可能です。希望者は、受験類型とチャレンジ類型の2類型に登録することができ、入試結果により、まずチャレンジ類型で合否を判定します。合格ならチャレンジ類型で合格、不合格の場合も、受験類型の合格めやすを満たしていれば、受験類型で合格となります。ぜひ挑戦してみると良いと思います。
 体験入学に参加し、人物が良好な生徒(明るい、努力家など)には、人物加点が与えられます。受験を考えている人は、体験入学に積極的に参加するようにしましょう。また、併願の場合、延納金は必要ありませんので、併願として安心して受験できると思います。


28 川越東高校
 川越市にある男子の進学校で、星野学園によって昭和59年に創立された学校です。朝霞市から通学する場合、東上線の上福岡駅からスクールバスで15分程度です。辺鄙な所に学校をつくってしまったとおっしゃっていましたが、その分校地は広大で、大きなグランドや体育館をはじめ、充実した設備があります。特に体育館は、日本の高校・大学の中で最大だそうです。
 付属の中学校はなく、全員が3年間で4年制大学現役合格を目指します。これまでに中学部を設置する案も持ち上がったそうですが、一つの学校の中に中高一貫生と高校から入学した生徒が混在するのはどうか……という校長先生のお考えにより、今後も中学部をつくることなく、3年間で一貫校の生徒を追い越して現役合格できるような進路指導をしていくとおっしゃっていました。今春の現役大学合格率は83.5%もあり、卒業生406名中、東工大・一橋大・東北大・北海道大で72名、早稲田・慶應義塾・上智・東京理科で112名、学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政で411名と、重複合格者はいるとしても、県内の進学校では県立・私立を問わず、最高の水準だと思います。
 夏休みと冬休みには講習が行われ、参加は任意ですが、実際には100%全員が参加しているそうです。6週間ある夏休みの間、4週間講習があり、その期間は午前中が講習、午後が部活とはっきり決まっています。講習と部活が重ならないため、全員が午前中は普段と同じように勉強し、午後からそれぞれの部活に取り組んでいます。このように、「文武両道」が大切にされている学校で、部活動の総加入率は91%です。
 コースは「理数コース」と「普通コース」の2コースに分かれています。ただし、東高の理数コースは理科数学系という意味ではなく、1年次は成績上位のクラス(他校の特進クラスにあたる)、2年時以降は国立大志望のコースという意味です。そのため、理数コースの生徒は私立大学の指定校推薦を使うことができません。理数コース内に「国立文系」「国立理系」を、普通コースにも「国立文系」「国立理系」「私立文系」「私立理系」作ってのカリキュラムです。
 入試に関しては、単願・併願とも、3科内申・9科内申・偏差値の3つ全てが必要です。もちろん、いずれかが若干基準に満たない場合も受験でき、その場合の合格率も高いといえるので、積極的に受験してほしいとのことでした。また、面接なし・調査書不要の特待生入試もあります。入試当日の得点のみで判断し、上位8パーセントがA特待生(入学金・施設費・3年間の授業料等免除)、上位12%がB特待生(入学金・施設費免除)として合格できます。受験料も1万円に抑えているので、得点力のある生徒は挑戦してほしいとおっしゃっていました。今期は単願入試や併願入試を受験した生徒に限定して、この特待生入試が半額(5千円)の受験料になります。ただし、入学手続き日が3月10日の県立高校合格発表当日のみとなりますので、注意が必要です。個別入試相談については、学校説明会に参加することが条件になります。
 余談になりますが、校長先生のお話によると、「東高は広告宣伝費をほとんど使わないため、学費や施設費を家庭に負担していただくことがなく、スクールバスも白ナンバーなので、一切費用はかかりません」とのことです。スクールバスの無料はありがたいですよね。


27 城西大付属川越高校
 川越市にある男子の進学校です。東上線の朝霞から川越まで行き、スクールバスで15分程度です。校長先生はじめ、多くの若手教師陣という布陣になって3年目。説明会では、高校生活の現状について分かりやすく、熱意あふれる高校生活全般の現状報告がありました。城西川越高校の生徒には、中学から進学してくる内進生と高校から入学してくる高入生がいますが、高校2年次までは別クラスで編成され、高校3年次からは、13通りの大学受験用カリキュラムの中から生徒各自が選択し、すべてのクラスの垣根(内進生・高入生・進学・特進コース・特選クラス等)をなくしてカリキュラムごとのクラス編成となるそうです。部活動は特選クラスも含め、だれもが任意で入れます。
 編成を大きく変えた3年目の現段階では、結果(進学実績)は出ていませんが、先生方の熱心さをみて期待感が高まりました。面倒見の良さ、授業内容の工夫など、学校体験や個別説明会などで、自分の目で確認してみてください。
 入試要項については、1月22日(一般入試単願と帰国生入試はこの日のみ)と23日に行い、25日に発表です。ただし、同校を併願した場合の手続き日が2月18日のため、県立高校が第一志望である場合は、延納金を払わなければなりません。


26 明治学院東村山高校
 東村山市にある男女共学の高校で、ヘボン式ローマ字で有名な宣教師ヘボン博士が創立した、キリスト教に基づく学校です。毎朝の礼拝が大切にされており、礼拝から学校の一日が始まります。明治学院中学から上がってくる一貫生と高校から入学する高入生がいます。
 朝霞から行く場合、朝霞台(北朝霞)で武蔵野線に乗り換え、新小平駅下車徒歩25分です(駅から自転車通学も認められています)。
 今年度より、男子のみの募集ではありますが(定員約10名)、「運動クラブ推薦制度」が導入されました。アメフト部、柔道部、バドミントン部、硬式野球部、ラグビー部の5つのクラブが対象となっています。出願希望申し出期限が10月31日(金)となっていますので、関心のある方は問い合わせてみるとよいでしょう。
 大学進学にむけ、高校2年時からは、明治学院大学への「推薦進学コース」、「受験コース・理系」、「受験コース・文系」の3つのコースに分かれます。受験コースでの新プログラム導入により、難関大学への現役合格者が大幅に増加しているそうです。特に英語教育には力を入れており、プログレス21という教材を用いて、会話やリスニングをベースにして、生徒たちが楽しみながら取り組みやすく、受験に必要な文法面も学べるようになっているとのことでした。
 2014年度入試から偏差値の基準が導入されました。ただし、偏差値だけの基準ではなく、ある程度の内申も必要です。詳しい数値はお問い合わせください。


25 保善高校
 新宿区にある今年91周年という長い歴史をもつ男子校で、目の前には戸山公園、向かいには早大理工学部、隣には海城高校という環境です。朝霞から行く場合、副都心線に乗り、西早稲田下車徒歩7分と通学はしやすいと思いました。余談ながら、瑛太の出身校です。
 多くの高校で共学化の流れがある中、付属の中学校も大学もない男子校というのは珍しいですが、今後も保善高校はこの伝統を守っていくとおっしゃっていました。付属がないため、全員が同じところからスタートし、3年間で4年制大学現役合格を目指します。
 クラスは、国公立大・難関私大を目指す「特別進学クラス」、G-MARCHレベルの大学を目指す「大進選抜クラス」、中堅以上の私立大学を目指す「大学進学クラス」の3クラスに分かれています。特進クラスは、7時間目まで必修科目があり、センター試験対策をしますが、大選クラスと大進クラスは6時間目までで、7時間目は選択科目となっています。クラス決定に関しては、入試当日の得点によって上位のクラスにチャレンジできるスライド合格制度がありますし、入学後も一定の条件をクリアすれば、学年が変わる時にクラス変更できるということです。
 また、クラブ活動が盛んな学校で、ラグビー・陸上競技・バスケットボール・サッカー・空手道の5クラブは、全国大会出場を目指す強化指定クラブに指定されています。特進クラスの生徒も基本的には入部制限はありませんが、強化指定クラブを希望する場合は相談が必要です。
 平成27年度の募集定員に若干の変更がありましたが、基本的な受験までの流れは例年通りですので、まずは学校説明会や個別相談会に参加してみてください。なお、埼玉県内受験生の併願推薦入試日が、単願推薦入試と同日の1月22日(木)となりました。


24 武南高校
 蕨市にある共学校です。JR京浜東北線の西川口駅から徒歩10分程度で、朝霞駅からだと、電車に乗っている時間が約30分程度でした。昨年度(平成25年)から併設の中学校ができています。とても綺麗な校舎です。高校のサッカー部は県内屈指の強豪校で、全国大会でも活躍している学校です。他にも水泳,陸上競技,柔道などが、関東や全国の舞台で活躍しています。
 コースは、『特進』は他校の特進コースと同様、国公立や早稲田・慶應義塾・上智・東京理科大などの難関大学受験、『選抜』と『進学』は、部活動との両立を目指し、現役での大学受験を視野に入れたカリキュラムとなっています。
 一昨年から進路指導部を設営し、全国の文武両道を実践している高校へ教師を研修に派遣し、そのノウハウを自校に還元させる改革を始めた結果、国公立大学の現役合格者が過去最高になったようです。また、選抜コースの生徒たちにもその成果が普及し、千葉・首都大東京・東京理科・法政・東京女子大などの合格者が出ています。
 校長先生や進路指導部長の先生は、『予習』→『授業』→『復習』という、家庭学習を含んだ学習習慣ができれば、文武両道の道にも対応できるとおっしゃっていました。みらい学舎のコンセプトと同じですね。コースの変更は学年の更新時に行われ、選抜と進学は成績によって入れ替えがなされます。
 入試は、1月中に『単願』『併願1』『併願2』の3日間実施され、このうちの1日のみ受験可能です。再受験を含む『併願3』が2月11日に予定されています。また、特待生で合格しても、県立高校の合格発表まで手続きを待ってもらえる点が受験生には有難いですね。


23 星野高校(共学部・女子部)
 川越市にある進学校です。女子部は今年度、創立118年目をむかえます。共学部の石原キャンパスは東上線の川越駅からスクールバスで10分程度、女子部の末広キャンパスは川越市駅から徒歩12分程度です。星野といえば女子部のイメージが強いかもしれませんが、今年は共学部の男子入学者数が女子を上回ったそうで、共学部の認知も広まってきています。共学部と女子部は、校舎と授業は別々ですが、式典・行事・クラブ活動・進路指導などは一緒に行われます。ちなみに、同じ川越市にある川越東高校(男子校)とは兄弟校です。
 平成26年度入試から、女子部の商業科が募集停止となり、代わりに共学部に「総合教養コース」が新設されました。この「総合教養コース」は、普通科過程の中に、大学や社会で役立つ情報処理や会計学・簿記などの実業科目を取り入れた新しいコースです。コンピュータを正確に速く処理する能力や、利潤の計算を的確に行い、企業に貢献する能力を高校時代に習得することを目的としています。受験勉強に支障が出ない範囲で、資格取得もできるように考えているとのことでした。
 どの学校でも、併願より単願の基準が易しいのは当然のことですが、特に星野は単願の基準がかなり易しいという印象を受けました。併願の場合、延納金・延納手続きなしで、公立高校の合格発表まで待ってもらえるので、公立第一志望の人も安心して受験できると思います。なお、奨学金制度は現在のところ「女子部」のみ制度があり、残念ながら共学部はもう少しかかりそうなので、女子は助かりますね。


22 浦和学院高校
 さいたま市にある共学校です。毎年、野球部の素晴らしい活躍は、皆さんご存知だと思います。野球部が強いせいか、時々男子校だと思われているようですが、現在は男子が6割、女子が4割くらいの割合だそうです。朝霞市から行く場合、朝霞台(北朝霞)で武蔵野線に乗り換え、東川口駅で下車、北口からスクールバスに乗り15分くらいです。大宮駅から国際興業バスに乗って行くこともできますが、バスが1時間に2本しかなく、駅から30分もかかるため、大変かと思われます。
 1学年24クラス、全校生徒2495名という大人数の学校で、3つの類型・10のコースに分かれています。入学後にコース分けをするのではなく、入学の段階でコース別に分かれているため、各コースの特徴・目標・進路(どんな大学を目指すのか)をよく踏まえて、自分に適したコースを選択してほしいとのことでした。特進類型は、国公立・難関私大合格のために改革を進めているところです。夜9時まで自習室を開放し教員2名常駐、オンデマンド34講座の導入、ipadの導入など、独自の取り組みで生徒の合格を応援しています。特進改革も3年目になり、入学時からの外部模試(進研や河合塾)の結果が上昇しています。今季は国公立大学の合格者が27名(在籍生徒数59名)で、私大も合わせると、やはり県立高校よりも現役で大学に合格・進学する生徒は多い感じがします。
 推薦入試には中学校推薦と保護者推薦があり、現在は中学校推薦が1割、保護者推薦が9割程度だそうです。これまでは中学校推薦は内申の基準、保護者推薦は偏差値の基準を用いていましたが、平成26年度入試から、保護者推薦にも内申基準が追加され、「自己PR]「UG推薦」「単願特例」「作品推薦」となっており、生徒の希望するコースにあわせた推薦の種類があります。


21 埼玉栄高校
 さいたま市にある共学校で、佐藤栄学園の本部校です。朝霞から通学する場合、東上線で川越まで行き、JR川越線に乗り換え、西大宮駅で下車徒歩3分(駅前)です。JR西大宮駅ができたことにより、本当に通学が便利になりました。
 今年度より校長先生が変わり、学校説明会では校長先生自らが今後10年のビジョンを語られました。2016年6月には3400人もの生徒が入れる新校舎が建つ予定です。それにともない、これまでの「スポーツの栄」はもちろんのこと、真の「文武技芸四道」を極める学校づくりに邁進していきたいとのことでした。
 そのビジョンをうちだす第一弾として、αコースの奨学生へのオプションが充実しました(単願A)。さらにこれまではαコースは部活動はできませんでしたが、来年度より部活と勉学の両立もできることとするそうです。その分、学校施設を午後9時まで開放し、部活の後に学校にいたまま勉強ができたり、ゆくゆくは夜の食事面のフォローもできるような環境づくりをめざして、具体的に「文武技芸四道」の生徒を育成していく方針とのことです。
 ほかに、昨年より日本大学との提携し、日本大学の付属高校で実施されている標準学力テストが栄高校でも実施され、これにより日本大学の提携校推薦入試を受けることができるようになりました。これまでの指定校推薦入学枠に加え、提携校推薦入学枠ができることにより、日本大学への進学がしやすくなるといえます。またこれまで通り保健体育科もあり、多くは都内体育大学や競技をいかしての就職など、確実に数をだしています。
 高校入試に関しては、次の入試からコースアップのスライドがなくなりました。その代り、妥当とされるコースより上のコースを受験を勧めています。合格すれば実質的なコースアップとなるわけです。したがって、個別相談後もしっかりと受験勉強をしておくべきだといえます。


20 西武学園文理高校
 狭山市にある共学の進学校です。東上線の川越駅西口からスクールバスで20分程度です。他の学校の場合、朝夕の通学時間帯しかスクールバスがなく、病気等で遅刻早退するとき不便なことが多いですが、西武文理の場合、大学が同じ敷地内にあるため、昼間の時間帯にも30分に1本スクールバスが出ており、この点便利だと感じました。
 この春の大学合格実績としては、東京大学23年連続で合格者が出ており、また医学部系の合格者が増加傾向で、国公立医学部に4名、医歯薬獣医看護系に100名以上の合格者がでています。説明会時、創立者の佐藤英樹理事長先生を筆頭に、すべての先生が英語でスピーチをされていました。日頃からグローバル教育を意識されていることが感じられました。学校の授業は、大学受験を意識した授業が行われているようですが、駅前で夜遅くまで勉強できるようにと、川越駅前に創設された自習室「川越イノベーションセンター」も夜10時まで開放され、生徒たちの勉強環境は整っているようです。
 文理には普通科・理数科・英語科の3つの学科があり、普通科の中に「エリート選抜東大クラス」という特別クラスが設置されています。他の学科へのスライド合格はなく、入学後の科の変更も履修科目の関係上難しいため、特に理数科と英語科を受験する場合、単に偏差値の基準だけで決めるのではなく、将来の方向(理系か文系か)を中3の段階でしっかりと定めている生徒に受験してほしいとのことでした。
 単願・併願とも自己推薦で、中学校からの推薦は必要ありません。願書に受験生本人が4~5行の自己推薦文を書くというものです。例年、受験者の95パーセントが併願受験で、一般受験は5パーセント程度です。入試日程は、単願・併願とも1月22日・23日・24日で、3日間の中から日にちを自由に選んで受験することができます。あるいは、2日間、3日間の受験も可能です。また、学科を変えての受験も可能です。英語科の学科試験のみ、傾斜配点の選択が可能となっており、「文2型」は国100点、数50点、英150点で判定されますので、英語の得意な人には出願時に選択してみるのも良いかもしれません。


19 淑徳高校
 板橋区にある中高一貫校であり、高校からも入学できる共学校です。東上線ときわ台駅から徒歩13分(スクールバスもあり)です。新校舎のもと、あくなき挑戦・さらなる高みを目指して『New淑徳』は進んでいるようです。また、着実に大学合格実績を伸ばし東大合格者も輩出しており、中学入学時の偏差値からすれば、入学後の6年間でしっかりと生徒を伸ばしている感じが受け取れます。また、入学してくる生徒の成績も、年々高いレベルになってきているようです。近隣の城北高校や豊島岡女子学園高校を意識しているという印象を受けました。
 高校入試は「スーパー特進」「特進選抜」「留学」の3コース。大学合格実績も上げながら、「カインドリーダー」の育成にも積極的で、将来の日本のリーダー作りを大きな目標に掲げています。この実績や取り組みは各種マスコミに取り上げられ「人間力が育つ最強高校」として紹介されたり、「難関大学合格者 10年で伸びたベスト500校」にランクインされています。具体的には、自発的に学習をする習慣をつくり、自分の進路を自分で考える子どもを育てる。また、学校の始業時間前の講習や、授業後(放課後)の補習も、中学生は半ば必修、高校生は希望者で実施し、駿台や代ゼミ、河合塾の模試での成績に反映させることとしています。さらに英語教育にも力点を置き、中学では週に8時間を、高校でも7~8時間を割いています。また、留学コースでのノウハウを中学生の東大選抜コースなどに還元して、留学前の高校生や留学後の帰国生を中学生との連携授業に取り組み始めました。その成果もGTECのテストやTOEICで出初めています。
 高校入試では、単願・併願入試とも、「内申点はあくまでも目安とし、北辰テストや駿台模試の偏差値をしっかりとみたい」とおっしゃっていました。留学コースにおいては、意欲の強い生徒を希望されており、一クラスしかないので、10月中旬以降には定員がいっぱいになると予想されています。早めの個別相談をお勧めします。また、英検などの検定基準は、準2級で+1,2級で偏差値に+2加点するということも付け加えておきます。


18 秋草学園高校
 狭山市にある女子校です。東武東上線のふじみ野駅からスクールバスで30分程度です。川越駅からもスクールバスが出ており、同じく30分程度です。世の中の多くの女子校が共学校化する中、秋草はこれからも変わることなく別学女子校として、社会に求められる女子の教育を行っていくとおっしゃっていました。
 27年度より、特進選抜コースと進学選抜コース(α類・β類)が週6日制、進学コース(Ⅰ類・Ⅱ類)と幼児教育・保育進学コースは週5日制となります。奨学生制度が特進選抜と進学選抜コースにはありますが、3年間保証ではなく1年更新で、逆に言えば、努力次第で一つ上の奨学生の切符を取得し、コースアップが可能となります。 
 また、秋草の特徴であり、人気のコースは幼児教育・保育進学コースです。毎年多くの受験生を集めており、基準も進学コースⅡ類よりも厳しく設定されています。併設の秋草学園短期大学へ内部進学することができ、多くの生徒は内部進学を選択しますが、教育系四年制大学を受験することも可能です。大学進学だけではなく、社会に求められる実学を!と校長先生がおっしゃっていました。
 オープンスクールに参加するとポイントが1点加算されますので、受験を考えている人は参加してみましょう。ただし、何回参加しても1点しか加算されませんので、その点は注意してください。


17 立教新座高校
 新座市にある男子校で、立教大学の付属高校です。志木駅から徒歩20分、路線バスも出ています。またはJR武蔵野線新座駅からスクールバスもあります。
 今年度は新校舎と新体育館が完成し、夏には新グラウンドも完成予定で環境面の充実が進んでいます。大学のキャンパスも併設されているので、敷地の面積は近隣住民の緊急被災地になるほどの広さを持っています。
 併設の中学校は受験倍率、ランクも高く首都圏の人気校の一つに数えられ、活気があるキャンパスです。高校入試組は、高校入学から中学の持ち上がり組と同じクラスになりますが、一夏を終える頃には多数の行事や部活動を通じて、その垣根はほぼ解消されるようです。
 この学校の特色は何といっても「キリスト教」の学校であるということでしょう。入学式や卒業式はもちろん、こういった説明会でもチャプレンの『開会の祈り』で開式し、『閉会の祈り』で終わり、独特の雰囲気が感じられます。
 授業は、高1,高2と大学生になってからもしっかりと学習できるよう、基礎学力定着に傾注しています。高3になると、卒業論文に向けた「選択科目」の数が増え、他の進学校にはないユニークな授業もあります。例えば、第二外国語では「ドイツ語」「スペイン語」「フランス語」「イタリア語」「ロシア語」「中国語」「アラビア語」などがあり、他にも「日本経済」「情報とコミニュケーション」「平安時代の闇」「スポーツ・バイオメカニクス」「ハーモニー演習」など、興味深い講座がたくさんあります。
 また、埼玉県私立学校では唯一の、SGH(スーパーグローバルハイスクール)のアソシエイト指定校として選ばれ、「他者との協力のもと主体的に働き、目的を達成するために働く新たなリーダー」の育成を目指して、なお一層のグローバル教育を加速させていきたいと語っていました。
 卒業後の進路は、約80%の生徒が立教大学に推薦で進学しますが、立教大学にはない学部「医学部」「工学部」などへの進学を希望する生徒には高校2年次よりできる「他大学受験クラス」に移り、他の進学校にひけをとらないカリキュラムを組んでいます。このクラスは「東大」「慶應」「早稲田」をはじめ、国公立大学にもしっかりと合格者を輩出しています。その合格率は上位の県立高校よりも上です。ただし条件があり、このクラスに在籍を希望すると、立教大学への推薦はなくなります。高校入学試験時に、当日の得点のみで合否判定をするのですから、出口(卒業時)も背水の陣でのぞんでほしいという同校の校風の現れだと感じました。
 高校入試については、一般入試の他に、「地域指定校推薦入試(各校1名)」と「スポーツ推薦入試」があります。ただしスポーツ推薦は高校入学後、対象の部に必ず入部することが条件となっています。詳細についてはみらい学舎にお問い合わせください。


16 叡明(えいめい)高校(現・小松原高校)
 現・小松原高校は、27年度より校名を「叡明高等学校」に変更し、“男女共学校の進学校”を視野に入れ、越谷レイクタウン駅徒歩5分の地に移転することになりました。越谷レイクタウンと聞くと少し遠く感じられるかもしれませんが、北朝霞から武蔵野線一本で行けるので、かえって通学は便利になると言えます。
 普通科は全部で4コースで、国公立・超難関私大 早稲田・慶応を目指す『特進選抜コース(奨学生)』、超難関私立大 GMARCHレベルを目指す『特別進学コースⅠ類・Ⅱ類(奨学生制度対応)』、中堅私大 成成獨國・日東駒専レベルを目指す『進学コースⅠ類・Ⅱ類』、有名私大 大東亜帝国レベルを目指す『進学コースⅢ類』があります。その他に情報科があり、潜在的な女子の力を注入してもらおうと、CG作成技術(デザイン技術やWebデザインなど)や情報モラルについての授業に力をいれ、専門学校や大学進学に対応しようとしています。
 新校舎には「メディアセンター」という、パソコンを自由に使える場があり、授業には予備校講師によるネット配信授業やNHK高校講座など、ネットを活用した授業を取り入れるとのことでした。
 教師陣も、現在は小松原女子高校に実習に行くなどして、女子生徒への対応がスムーズに、万全な受け入れ態勢で迎えられるようにと努力されているようです。
 新校舎移転、男女共学化、校名変更という大きな改革を、教職員全体で楽しみにしている様子がうかがえました。なお、今年度の学校説明会等については、現小松原高校にて行われます。

 
15 浦和麗明高校(現・小松原女子高校)
 現・小松原女子高校は、平成28年に創立80周年を迎えることを受け、平成27年4月に校名を「浦和麗明高等学校」に変更し、コース再編がなされることになりました。ただし、校舎は移転せず浦和のまま、また、女子校のままです。
 「With Your Heart。~彩りの未来へ~」というキャッチフレーズをかかげ、生徒に寄り添い、生徒のより良いところを伸ばしていき、地域の方々にも協力をしていただきながら、生徒一人一人をバックアップしていきたいと語られていました。
 よりきめ細やかな夢実現のためのコース再編ということで、5コースから7コースになりました。進学に特化したものには、『特進選抜コース』と『特別進学コース』、そして『進学コース』の中の進学選抜があります。この学校の特徴の一つとして、女子生徒一人一人の未来を見据え、『保育進学コース』『福祉進学コース』『ペットマネジメントコース』『調理パティシエコース』という実践的な実習を取り入れたコースを多く用意していることが挙げられるでしょう。『進学コース』の中にも、2年次から「情報ビジネス」「イラスト美術」「音楽」のコースに分かれており、専門的な技術を高校時代から経験でき、且つ、指定校推薦も多くあります。8月以降には、各コースの体験入学ができるそうです(事前予約制)。


14 自由の森学園高校
 緑豊かな埼玉県飯能市の広大な土地に自由の森学園はあります。寮もあり、全国から生徒は集まっているようですが、朝霞から通う場合、東武東上線川越駅より、川越線に乗り換え、高麗川駅下車。そこからスクールバスが出ていますので、実質的には駅から1時間くらいで行けるようです。また、始業が9:10からと遅いので、通学は可能と思われます。
 他の中学・高校と異なり、中間や期末試験がなく、成績の付け方も独自性があります。大学進学をする生徒もいれば、自分の個性を生かそうと、様々なジャンルの道に進む生徒もおり、先生方もそのような生徒たち自身の「自立」のサポート役としていらっしゃいます。
 入試は他の高校と同様に行いますが、「自由の森学園の入学試験は、あなたがいま持っている『能力』を測る場であるというよりは、この場での新しい時間を一緒につくるひととの出会いの場と考えています」と表明しています。入試方法は『A推薦(中学校長推薦入試)単願』『B推薦(教科入試)単願』『C推薦(2教科選択入試)』『一般入試』の4種類があります。筆記試験以外に、グループ面接を取り入れているのが特徴的です。また、B推薦入試においては、社会・保健体育・理科・音楽・美術の科目のうちから一つ選び、授業に取り組む試験が採用されています。
 授業料など高めだと言われていますが、国や埼玉県の授業料軽減制度の他、学園独自の授業料軽減制度を設けているそうです。また、学校説明会は現地でもありますが、池袋などでも開催されています。


13 城北高校
 板橋区にある男子の進学校です。東上線上板橋駅から徒歩10分と、朝霞からは通学しやすいといえるでしょう。
 卒業時に6年間皆勤の生徒が32%、3年間皆勤の生徒が40%もおり、部活動の入部率も高く、水球や囲碁将棋部は全国レベルで活躍するなど、学校が好きで勉強も部活ものびのびと頑張っている生徒が多いようです。
 中学校から上がってくる一貫生と高校から入学する生徒がいますが、高1では中入生と高入生は別のクラス・カリキュラムで勉強し、高2から文系コース・理系コースに分かれます。
 この春の大学合格実績は、東大が18名(現役10名)、東工大が18名(現役15名)をはじめ、国公立121名(現役76名)、難関四大(東京・東京工業・一橋・京都)を合計すると43名、例年と変わりない数です。私立では、早稲田166名(現役131名)、東京理科大に155名(現役96名)、慶応111名(現役80名)の合格者を出し、浪人を避けて私立大学に進学した生徒が多かったようです。また文系の場合、一橋の受け皿となる国立大が首都圏にないため、これも私立に流れる傾向を後押ししているようです。


12 東京成徳大学高校
 東京都北区王子にある共学校です。朝霞から通学する場合、池袋→駒込→王子神谷か、北朝霞→東川口→王子神谷のどちらかになります。通学時間は約1時間ほどですので、県立高校受験の併願校として利用されています。
 学校は中高一貫部と高校入学部に分かれており、校舎も別です。校訓として『文部(武)両道』を掲げ、多くの生徒が部活動に加入し、その活動を通して社会性を身に付け、仲間を思いやる気持ちを涵養しています。
 コースは特別進学,進学選抜,進学の3コースで、大学合格実績も着実に上昇し、今春の合格者数は、国公立47名(現役41名),GMARCH以上274名(現役218名)と、難関上位大学の実績がアップしています。この数字は、県内の中堅県立高校の合格者数をはるかに凌ぐ数だと思います。同校を受験する埼玉県内の主な併願高校は、浦和,浦和第一女子,大宮,市立浦和,浦和西,蕨,春日部,春日部東,越谷北(以上特別進学)、川口北,伊奈総合,越谷,所沢(以上進学選抜)、和光国際,大宮光陵,朝霞,与野,草加,浦和南(以上進学)となっています。


11 東京農業大学第三高校
 幕末から明治にかけて活躍した榎本武揚が創設した、東京農業大学の付属高校で、東松山市にある男女共学校です。東武東上線東松山駅から、スクールバスに10分乗ります。
 近年それぞれのコースでの合格実績を上げています。中でも「SSC」は、1週4日は7時間授業で、年間約900時間の授業数を確保(県立高校の1.4倍)し、さらに クラブ活動の一環として「勉強クラブ」への参加が必須です。したがって、運動部への加入は厳しいものとなっています。また、付属高校のため、東京農業大学・東京情報大学への推薦もあり、埼玉県内の上位県立高校の東京農業大学への現役合格者数をはるかにしのぐ数がいます。その分、高校入試でのハードルは他校に比べて少し高めに設定され、北辰偏差値+内申の両方を満たすことが条件で、さらに「確約」に近いものではありません。
 「特進」コースは、週3日の7時間授業で、年間約800時間の授業数が確保されています。大学受験を視野に入れた授業が展開されています。ただし、このコースは「SSC」とはちがい、運動部への加入もできます(一部の制約はありますが)。もう一つは「総合進学」コースです。こちらは「部活動も精力的にやりたい」人たちのコースで、弓道部、陸上部、チアリーディング部などは全国大会、剣道部、男子バスケットボール部は関東大会の常連です。また、漫画研究部もあり、こちらも昨年四国で開催された全国大会に、埼玉県代表として出場しています。


10 山村国際高校
 坂戸市にある共学校です。平成11年から男女共学化し、1学年240名程度です。東武東上線の坂戸駅または若葉駅から徒歩12分程度です。学校改革の途中ですが、8年後に創立100周年を迎えます。
 今年度入試(現高1)から、1年生は出願時の希望と入試での得点によって、特別進学コースと普通コースの2コースにコース分けされます。そして、2年生に上がる段階で、特別進学コースA・特別進学コースB・普通コース・ライフデザインコースの4コースに分かれます。したがって、まだどういった将来像にしたいかが決まっていない受験生にとっては、入学後1年間かけて自分の将来を考えての生活ができそうです。進学を重視したカリキュラムに移行しているため、全コース週6日制になっています。
 学校の教育改革のモットーは「受験英語」から「使える英語」へです。時間割の半分以上が英語で、英語が好きな生徒が集まっており、社会に出てからの語学力に力点を置いています。部活動としては、バトントワリング部が17年連続で全国大会に出場しており、今年も18年目の受賞を目指しているそうです。ライフデザインコースは「女子栄養大学:食物」「山村学園短期大学:保育」「杉野服飾大学:服飾」への指定校推薦をもっています。


9 西武台高校
 新座市にある共学校です。柳瀬川駅から歩くのが少し大変ですが、朝霞から近い学校の1つであり、みらい学舎でも毎年多くの生徒が併願校として受験しています。また、北辰テストの会場としても利用されていますので、行ったことがある人も多いでしょう。
 平成27年度入試からコース設定が変わり、これまでの5コースが4コースにまとまります(特進選抜・特進→特進Sコース、選抜→選抜Ⅰコース、進学→選抜Ⅱコース、総合進学→進学コース)。これまで特進選抜コースは少人数クラスであり、少人数指導ができるという良さがある反面、競争心やたくましさに欠ける部分があったようです。そこで、新たな特進Sコースでは、5科目偏差値と入試の得点で2クラスに分割し、特待生は上位のクラスに入ることが決まっています。クラブ禁止ではありませんが、勉強中心の学校生活になるでしょう。また、進学コースも、これまでの総合進学コースのように選択科目はなく、進学向けに大きくカリキュラムを変更するそうです。


8 大東文化大学第一高校
 板橋区にある共学校です。東上線の東武練馬で下車し、スクールバスに乗って10分程度です。
 同じ敷地内に大学があり、高校の名前からしても大東文化大学にそのまま進学するというイメージが強いかもしれませんが、実際には大東大に進学している卒業生は29%で、多くの生徒が他の四年制大学に進学しています。大東大への推薦基準(3年間の評定平均3.3もしくは3.0)には8~9割が達していますが、そのまま大東大に上がるのではなく、多くの生徒が他大にチャレンジしているそうです。また、評定平均が4.0以上の場合は、大東大への推薦の権利を持ったまま他大を受験できる併願推薦制度があり、これは非常に良い制度だと感じました。ただし、受験する他大の学部学科の制限は厳しいとおっしゃっていました。
  また、大東大自体は文系の大学ですが、高校には理系クラスがあり、理系大学への指定校推薦など理系の他大学に進学できるようになっているため、そこは心配しないでほしいとのことでした。
 27年度入試の主な変更点は、次の3つです。
①一般入試を2日間に:一般入試が2月10日・11日の2回実施されます。第一志望・併願とも、どちらの日でも受験することができます。
②加点選考:各クラスの優遇基準に達していない場合でも、一定の基準を満たしている場合、当日の得点に内申点を加算して判定されます(要個別相談)。昨年度の「オープン入試」の名称が変わったものです。
③特進・選進クラスに「特典」を導入:英検・漢検・数検準2級以上を有している場合、偏差値の基準が緩和されます。


7 村田女子高校
 文京区にある女子校です。東上線で池袋まで行き、JR山手線に乗り換えて巣鴨駅で下車徒歩13分か、巣鴨駅でさらに都営三田線に乗り換えて千石駅で下車徒歩2分です。千石駅からは非常に近く便利でした。
 元々は村田女子計理学校として始まった学校ですが、現在は普通科と商業科とがあり、在籍数は普通科:商業科=6:4の割合になっています。有名大学進学を第一の目的とするのではなく、キャリアデザイン支援を重視し、建学の精神「社会に貢献できる女性の育成」をもとに、将来の職業を考えての大学選びができるようなキャリアデザイン教育を行っています。「面倒見の良い村田」+「進学できる村田」ということで、小規模の学校ですが、それだけに面倒見がよく、1人1人をしっかり見てくれる良さがあるように感じました。
 商業科では、学校内で珠算・電卓・簿記・情報処理などの各種検定試験が受験でき、一生使える多くの資格を積極的に取得しています。現在は1割のみ就職し、残りの生徒は進学しています。131社から求人があり(1人あたり9.4社)、この春も14人の就職希望者全員が就職できています。


6 淑徳巣鴨高校
 豊島区にある共学校です。通学方法は、①東上線の北池袋から徒歩15分、②池袋から都営バス、③池袋から徒歩、④池袋で山手線に乗り換え、巣鴨で都営三田線に乗り換え、西巣鴨から徒歩5分、のいずれかです。
 仏教の「感恩奉仕」「おかげさま」「共生」精神に基づく指導が行われています。
 選抜コースと特進コースの2コースがあり、選抜コース合格者の成績上位者が「アルティメットクラス」に合格となります。また、選抜コースから特進クラスへのスライド合格はありますが、特進コース受験の成績上位者であっても、選抜コースにスライド合格することはありません。つまり、下のコースへのスライドはありますが、上のコースへのスライドはないということです。
 この春は難関私大への現役合格者数が大きく伸びています。早慶上理が5名(前年度)→34名(今年度)、GMARCHが89名→178名です。国公立は6名→10名とまだ数が少ないですが、この1年間で私立上位への合格が急上昇しています。


5 城北埼玉高校
 川越市古市場にある男子の進学校です。朝霞市から行く場合、上福岡駅で下車し、スクールバスに乗って10分程度です。上福岡駅から歩いていけなくはないですが、30分くらいかかるので大変でしょう。付属の城北埼玉中学校からの一貫生と高校入試で入学する生徒がいます。
 昨年度の国公立大学合格者数は東大3名や医学部3名を含む40名、早慶上理は28年間で100名以上の合格です。
 26年度から学校改革の一環で、スクールバスの増便(夜8時を最終便に)して、校内での自習・補習をしやすくしました。塾や予備校に行かなくても、学校で補うとのことです。
 27年度入試については
1 個別相談時の基準
  通知表優遇:主要5教科の数値で、個別相談時の偏差値基準を最大+4まで
  アップ。
  また、英検準2級か漢検準2級でも偏差値+2の加点があります。
2 模試の偏差値と上記通知表優遇の組み合わせのバリエーションがあり、
  通知表優遇の有無で、偏差値は最大2ポイント異なります。
  ただし、内申や検定の優遇は、普通科のみに適応され、選抜の併願には
  適応がありません。ご注意ください。
3 単願入試の廃止
  平成26年度入試から、単願入試が廃止されています。上位校の併願校とし
  て受験することの多い学校であり、実際受験者の9割が公立高校との併願
  だということです。埼玉県公立高校併願の場合、3月11日まで待ってもら
  えます。
 入試基準は、偏差値を使うことも内申を使うこともできます(選抜併願には内申は使えません)。また、選抜クラス(約40名)に関しては、当日の得点、または個別相談会選抜併願基準により選考されます。


4 大宮開成高校
 さいたま市大宮にある共学の進学校です。朝霞市から通学する場合、東上線からJR武蔵野線、埼京線か京浜東北線に乗り換え、大宮駅東口からバス(スクールバスではありません)に乗るか、20分歩くかです。バスに乗って「天沼町」で下車すると、目の前が同校の正門になっています。
 平成27年入試では、コースを再編します。「特進選抜国立先進コース」「特進選抜国立Ⅰ類コース」「特進選抜国立Ⅱコース」までは同じですが、「特進S」「特進α」「特進β」の3コースを再編して「特進SⅠ」「特進SⅡ」の2コースにします。
 この春の合格実績は、国公立大学では、北海道大1名、東北大3名、名古屋大1名、東京外語大2名、筑波大3名、お茶の水女子大1名、千葉大3名、横浜国立大4名、埼玉大29名など計92名の合格者で、前年の62名を大きく上回りました。私立大学では、慶應義塾10名、早稲田40名、上智23名、明治49名、青山学院34名、中央86名、法政99名、立教44名、東京理科大65名など、私大の合計は1587名となりました。これはすべて現役合格者の数です。
 高校入試の日程は、単願が1月22日(木)、併願A(併願校の中では大宮開成が第一志望の生徒対象)が1月23日(金)、併願B(併願校の中で大宮開成が第2志望以下の生徒対象)が24日(土)です。入試当日の点数次第で、何段階でも上のコースに複数合格できるという「安心受験応援制度」を採用しています。
 単願・併願推薦基準の偏差値の計算方法やクリア回数が非常に複雑ですので、受験を考えている人は聞いてください。ひとつ付け加えておくと、「内申点の基準値をクリアした生徒には、当日点に加算優遇をしますが、それでも得点が低い生徒は不合格にしています。」とのことです。反対に、偏差値基準をクリアした生徒の不合格は、ほとんどありませんでした。実力勝負です。話をした入試担当の先生は、「内申は良いのに、当日の得点が低い生徒が増えている。入学後が大変です。」と、おっしゃっていました。


3 細田学園高校
 志木市にある共学校です。朝霞から近いこともあり、みらい学舎の生徒も併願校として受験しています。新校舎も来年の夏には完成し、設備面での充実ぶりにも期待が持てそうです。
 実際、この春の入試結果を見ても、受験者数は過去最高を記録、入学者数は3年連続で定員100%超えと、近年人気が高まっていることが分かります。今年は入学者数が329名と大幅に増え、また入学してくる生徒の偏差値も高い数値となってきているようです(特進コースでは北辰偏差値65)。
 卒業生の大学合格実績も伸びてきています。この春は東大1名、お茶の水女子1名をはじめ、早慶上理ICU 26名(前年11名)、GMARCH49名(前年 24名)等の結果が出ています。
 平成27年度入試は、特進コースの中に「特進Hクラス」を設け、最上位校の受験生の受け皿になるクラスも設置します。これに伴い、設置コースが「特進H」「特進」「選抜」「進学α」「進学β」「食物科:調理師」の普通科5コース+食物科になります。
 また、念願の硬式野球部を創部し、男子の活躍を期待するとおっしゃっていました。部活体験もあり、入学前に細田学園を身近に感じて欲しいとの配慮も感じます。


2 帝京高校
 板橋区稲荷台にある共学校です。最寄り駅は都営三田線板橋本町(徒歩8分)、JR埼京線十条(徒歩12分)、東武東上線中板橋(徒歩20分)です。帝京高校=スポーツ強豪校という認知は、同校としては誇らしいことだそうですが、実際の校内は屈強な選手ばかりを集めた勇ましい学校ではなく、いわゆる普通の中学生・高校生(未完成な生徒)こそが、帝京高校の求めている生徒像だそうです。大学の合格実績も実は伸びていて、スクールカラーも変化してきています。
 昨年からコースを再編し、文理コース,文理特進コース,インターナショナルコース,アスリートコースの4コースがあります。文理特進コースは、国公立・早慶上智・MARCHに一般受験で現役合格する生徒を育てると目標を掲げています。Key Wordは「学内評定ではなく、模試判定Aを獲得する」です。まだ1期生が高校2年生ですが、入学時からの河合塾模試の偏差値がぐんぐん上昇しているそうです。インターナショナルコースも英語圏への留学を前提にした募集から、留学を任意とし、国内・学内で徹底的に英語を強くするコースに様変わりをしています。具体的には①通常授業の他に早朝英語(週2回)や②英語漬けの新入生オリエンテーション・イングリッシュサマーキャンプの実施があり、平成25年の大学入試では、クラスの半数以上が上智大学に現役合格しています。それに伴い、理数コース文系コースは募集を終了しています。入学後の文理コース、特進コースは2年次より文系・理系に分かれたクラス編成になります。
 帝京の特色として、「医歯薬系の大学・学部」を受験する生徒が多く、入学時より「将来医療に関わる心構えや倫理観を身につけられるようなカリキュラム」が組まれ、病院での1日医師体験なども行っています。また、大学の指定校推薦枠として、北里大学(医学部)、明治薬科大学(薬学部)、東京薬科大学(薬学部)、城西大学(薬学部)、横浜薬科大学(薬学部)、日本薬科大学(薬学部)、帝京科学大学(看護学部)、帝京平成看護短大(看護学部)を持っていますので、医歯薬看護系に進みたい生徒には強みです。特記事項として、帝京グループの大学に「無試験推薦」で進学可能ということが挙げられます。
 最後に、高校受験での注意点ですが、埼玉県に在住で、同校の推薦入試(単願・併願)を受験する場合は、一般入試の願書は使えません。必ず個別相談に出席し、「推薦入試用の願書」を入手する必要があります。


1 山村学園高校
 川越市にある共学校です。東上線の川越市駅から徒歩5分と駅からも近く、朝霞からは通学しやすい学校です。この8月には新校舎が完成、3年生から順次教室に入っていく予定だそうです。
 男女共学6年目となり、現在は男子:女子=4:6まで男子入学者も増えています。男子の部活動も、硬式野球部とバスケットボール部が県大会初出場、またサッカー部もあり、充実してきています。
2学期制の完全週6日制で、放課後や定期テスト前、夏・冬・春休み中のゼミが充実しています。特に、放課後に実施されている「進学ゼミ」は予備校の先生25名を招いて行っているそうで、1年生から大学受験に向けての取り組みができる体制になっている印象を受けました。
 普通科を3コース4分野に分け、生徒の学力や進路目標に応じた指導を行っています。
 ①特別進学SAコース:最難関大学を目指したハイレベル授業
 ②特別進学文理コース:国公立大・難関私大を目指した主要教科習熟度別学   習編成
 ③総合進学コース選抜クラス:中堅大学一般受験を目指した主要教科習熟度   別学習編成
 ④総合進学コース進学クラス:学校行事、部活動に積極的に参加しながら、   大学進学
 これまでの卒業生の傾向として、理数が弱くセンター試験で理数を受験しないため、結果として国公立大学を受験できず、私立大学文系に進学するケースが多かったようです。そこで、総合進学コースの中にも理数クラスを2クラス設置し、国公立大学を目指す取り組みが始まりました。
 個別相談に出席した生徒には、後日「合格可能席のお知らせ」という手紙が郵送されます。①合格安全圏 ②合格直前圏 ③合格挑戦圏 ④資料不足 ⑤未定のいずれかが記載されており、①の場合は安心して受験できるといえます。

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