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塾対象学校説明会の報告

2013.10.10

 みらい学舎では、各私立高校の塾対象学校説明会に積極的に参加し、来年・再来年の入試に関する情報を入手し、保護者の皆様との面談や生徒面談、日々の授業に還元してまいります。
 以下、参加した学校の説明会レポートを掲載します。
 基準数値等の詳細は、お気軽にお問い合わせください。

1 保善高校
2 昭和鉄道高校
3 豊島学院高校
4 淑徳高校
5 明治学院東村山高校
6 秋草学園高校
7 川越東高校
8 星野高校(共学部・女子部)
9 浦和学院高校
10 西武学園文理高校
11 城北埼玉高校
12 埼玉栄高校
13 山村学園高校
14 大東文化大学第一高校
15 武南高校
16 山村国際高校
17 小松原高校・小松原女子高校
18 東京成徳大学高校
19 細田学園高校
20 城北高校


1 保善高校
 新宿区にある男子校で、目の前には戸山公園、向かいには早大理学部、隣には海城高校という環境です。今回はJR高田馬場駅から7分ほど歩いて行きましたが、朝霞から行く場合、副都心線に乗り、西早稲田下車徒歩7分と通学もしやすいと思います。余談ながら、瑛太の出身校です。
 多くの高校で共学化の流れがある中、付属の中学校も大学もない男子校というのは珍しいですが、今後も保善高校はこの伝統を守っていくとおっしゃっていました。付属がないため、全員が同じところからスタートし、3年間で4年制大学現役合格を目指します。大学進学クラスの4年制大学指定校推薦枠は、80大学400名分もありますが、上位の大学に一般入試で挑戦する生徒が年々増加しており、実際には使われない枠も多く、この春の卒業生も3割以下しか利用しなかったそうです。特進クラスと大進選抜クラスは、原則一般入試で現役合格を目指します。
 クラスは、国公立大・難関私大を目指す「特別進学クラス」、G-MARCHレベルの大学を目指す「大進選抜クラス」、中堅以上の私立大学を目指す「大学進学クラス」の3クラスに分かれています。特進クラスは、7時間目まで必修科目があり、センター試験対策をしますが、大選クラスと大進クラスは6時間目までで、7時間目は選択科目となっています。クラス決定に関しては、入試当日の得点によって上位のクラスにチャレンジできるスライド合格制度がありますし、入学後も一定の条件をクリアすれば、学年が変わる時にクラス変更できるということです。
 また、クラブ活動が盛んな学校で、ラグビー・陸上競技・バスケットボール・サッカー・空手道の5クラブは、全国大会出場を目指す強化指定クラブに指定されています。特進クラスの生徒も基本的には入部制限はありませんが、強化指定クラブを希望する場合は相談が必要です。


2 昭和鉄道高校
 下記豊島学院高校の向かいにあり、学校祭やいくつかの部活は豊島学院と一緒に活動しています。
 共学化して今年で10年目、この春女子7期生が卒業し、女子は全員が希望の進路に合格したそうです。男子も多くが希望の鉄道業界に就職していますが、例えばJR東日本でも大卒:高卒=6:1というのが現状であり、就職するためには大学生と戦わなければならないという厳しさがあります。そこで、2011年から新カリキュラムを導入し、運輸サービスコースに文科系進学、運輸システムコースに理科系進学のカリキュラムを設置、四年制大学への進学を希望する生徒にも対応できるようにしています。
 全国から鉄道好きの生徒が集まってくる学校ですが、鉄道のことだけではなく社会のできごとについて幅広く興味を持ってほしいと校長先生もおっしゃっていましたし、卒業生からのメッセージに書いてありました。東京オリンピック開催も決定し、ますます輸送機関に対するニーズが高まっている今、確かにその必要があると感じました。


3 豊島学院高校
 豊島区にある共学校です。北辰テストの会場になっているため、中3の皆さんはもう行き慣れていると思いますが、東上線の北池袋駅から歩いて8分程度、池袋駅からでも徒歩15分程度で通学できます。東上線一本で通学できる便利な学校といえるでしょう。
 平成26年度入試から、文理進学類型の募集が停止され、普通進学類型に統合されます。これにより、コースが4コースから3コースに減少しますが、普通進学類型を5クラスに増員することで、全体の募集人数に変わりはありません。国公立大・難関私大に対応する「特別進学類型」、G-MARCHレベルの上位私大に対応する「選抜進学類型」、成蹊・成城・國學院・明治学院などの中堅私大に対応する「普通進学類型」の3コースです。「特別進学類型」と「選抜進学類型」は週4日7時間授業があり、その他にも集中授業・特別講座・勉強合宿・チューター制などの進路指導が行われています。この春は、薬学部の合格が二倍になったとおっしゃっていました。
 自分の持っている内申点や偏差値によって、個別相談でコースを相談しますが、チャレンジ志願制度という制度があり、入試当日の得点次第で上のコースに入ることも可能です。希望者は、受験類型とチャレンジ類型の2類型に登録することができ、入試結果により、まずチャレンジ類型で合否を判定します。合格ならチャレンジ類型で合格、不合格の場合も、受験類型の合格めやすを満たしていれば、受験類型で合格となります。ぜひ挑戦してみると良いと思います。
 体験入学に参加し、人物が良好な生徒(明るい、努力家など)には、人物加点が与えられます。受験を考えている人は、体験入学に参加するようにしましょう。また、併願の場合、延納金は必要ありませんので、併願として安心して受験できると思います。


4 淑徳高校
 板橋区にある共学校です。東上線ときわ台駅から徒歩13分(スクールバスもあり)です。今春校長先生が変わり、さらには新校舎・地下の体育館も完成し、完全な『New淑徳』に生まれ変わりました。また、2005年から「スーパー特進」コースを設置し、着実に大学合格実績を伸ばしています。近年3年間は、連続して東大合格者を輩出しており、入学時の偏差値からすれば、入学後の6年間でしっかりと生徒を伸ばしている感じが受け取れます。また、入学してくる生徒の成績も、年々高いレベルになってきているようです。近隣の城北高校や豊島岡女子学園高校を意識しているという印象を受けました。
 一昨年度の入試からは、そういった背景も後押しして、コース編成をリニューアルしました。中学入試は、「スーパー特進東大選抜」「スーパー特進」の2コース募集に、高校入試は「スーパー特進」「特進選抜」「留学」の3コース募集に切り替わっています。大学合格実績も上げながら、「カインドリーダー」の育成にも積極的で、将来の日本のリーダー作りを大きな目標に掲げています。この実績や取り組みはマスコミ(サンデー毎日)にも取り上げられ、「我が子の学力がぐんぐん伸びる私立中高一貫校」のランクにも紹介されています。具体的には、自発的に学習をする習慣をつくり、自分の進路を自分で考える子どもを育てる。また、学校の始業時間前の講習や、授業後(放課後)の補習も、中学生は半ば必修、高校生は希望者で実施し、駿台や代ゼミ、河合塾の模試での成績に反映させることとしています。さらに英語教育にも力点を置き、中学では週に8時間を、高校でも7~8時間を割いています。また、留学コースでのノウハウを中学生の東大選抜コースなどに還元して、留学前の高校生や留学後の帰国生を中学生との連携授業に取り組み始めました。その成果もGTECのテストやTOEICで出初めています。
 今年の高校入試では、単願・併願入試とも、「内申点はあくまでも目安とし、北辰テストや駿台模試の偏差値をしっかりとみたい」とおっしゃっていました。英検などの検定基準は、準2級で+1,2級で偏差値に+2加点するということも付け加えておきます。


5 明治学院東村山高校
 東村山市にある男女共学の高校で、ヘボン式ローマ字で有名な宣教師ヘボン博士が創立した、キリスト教に基づく学校です。毎朝の礼拝が大切にされており、礼拝から学校の一日が始まります。今年で学院創立150年、明治学院東村山創立50年を迎えるそうです。
 説明会の日は、西武拝島線・国分寺線の小川駅で下車し、10分程度歩いて行きましたが、朝霞から行く場合、朝霞台(北朝霞)で武蔵野線に乗り換え、新小平駅下車徒歩25分です(駅から自転車通学も認められています)。
 明治学院中学校から上がってくる一貫生と高校から入学する高入生がいます。2002年に中学校に入学した卒業生の方が教育実習に来ておられ、お話を伺ったのですが、当時に比べ生徒の服装がきちんとしている、他大学への進学意識が高まっている、他大学を受験する体制が整ってきているとおっしゃっていました。当時は、ほとんどの生徒が明治学院大学へそのまま進学するという雰囲気で、内部進学する生徒も他大学を受験する生徒も同じクラスで勉強していたそうです。この10年で大きく変わったのだなあという印象を受けました。現在では、内部進学は4割程度となっています。
 明学東村山は、これまでずっと内申の基準しかない学校でした。しかし、皆さんも感じておられる通り、内申は学校間格差が大きく、担当の先生の主観に左右される部分も大いにあるといえます。そこで、私も毎年説明会に参加する度に、偏差値の基準を使えるようにお願いしてきました。そしてついに、2014年度入試から偏差値の基準が導入されました。これは本当に嬉しい報告です。ただし、偏差値だけの基準ではなく、ある程度の内申も必要です。詳しい数値はお問い合わせください。


6 秋草学園高校
 狭山市にある女子校です。私は西武線に住んでいるため、説明会の日は西武新宿線の新所沢駅から行きましたが、朝霞から通学する場合は、東上線のふじみ野駅からスクールバスで30分程度です。川越駅からもスクールバスが出ており、同じく30分程度です。世の中の多くの女子校が共学校化する中、秋草はこれからも変わることなく別学女子校として、社会に求められる女子の教育を行っていくとおっしゃっていました。
 特進選抜コースや進学選抜コースから四年制大学への進学者や実績も伸びていますが、秋草の特徴であり、人気のコースは幼児教育・保育進学コースです。毎年多くの受験生を集めており、基準も進学コースⅡ類よりも厳しく設定されています。併設の秋草学園短期大学へ内部進学することができ、多くの生徒は内部進学を選択しますが、教育系四年制大学を受験することも可能です。大学進学だけではなく、社会に求められる実学を!と校長先生がおっしゃっていました。
 オープンスクールに参加するとポイントが1点加算されますので、受験を考えている人は参加してみましょう。ただし、何回参加しても1点しか加算されませんので、その点は注意してください。


7 川越東高校
 川越市にある男子の進学校で、星野学園によって昭和59年に創立された学校です。朝霞市から通学する場合、東上線の上福岡駅からスクールバスで15分程度です。辺鄙な所に学校をつくってしまったとおっしゃっていましたが、その分校地は広大で、大きなグランドや体育館をはじめ、充実した設備があります。特に体育館は、日本の高校・大学の中で最大だそうです。
 付属の中学校はなく、全員が3年間で4年制大学現役合格を目指します。これまでに中学部を設置する案も持ち上がったそうですが、一つの学校の中に中高一貫生と高校から入学した生徒が混在するのはどうか…という校長先生のお考えにより、今後も中学部をつくることなく、3年間で一貫校の生徒を追い越して現役合格(合格実績78.2%)できるような進路指導をしていくとおっしゃっていました。
 そのため、夏休みと冬休みには講習が行われ、参加は任意ですが、実際には100%全員が参加しているそうです。6週間ある夏休みの間、4週間講習があり、その期間は午前中が講習、午後が部活とはっきり決まっています。講習と部活が重ならないため、全員が午前中は普段と同じように勉強し、午後からそれぞれの部活に取り組んでいます。このように、「文武両道」が大切にされている学校で、部活動の総加入率は91%です。
 コースは「理数コース」と「普通コース」の2コースに分かれています。ただし、東高の理数コースは理科数学系という意味ではなく、1年次は成績上位のクラス(他校の特進クラスにあたる)、2年時以降は国立大志望のコースという意味です。そのため、理数コースの生徒は私立大学の指定校推薦を使うことができません。
 入試に関しては、単願・併願とも、3科内申・9科内申・偏差値の3つ全てが必要です。もちろん、いずれかが若干基準に満たない場合も受験でき、その場合の合格率も高いといえるので、積極的に受験してほしいとのことでした。また、面接なし・調査書不要の特待生入試もあります。入試当日の得点のみで判断し、上位5パーセントがA特待生(入学金・施設費・3年間の授業料等免除)、上位10%がB特待生(入学金・施設費免除)として合格できます。受験料も1万円に抑えているので、得点力のある生徒は挑戦してほしいとおっしゃっていました。ただし、今期の受験では、入学手続き日が3月10日の県立高校合格発表当日のみとなりますので、注意が必要です。個別入試相談については、学校説明会に参加することが条件になります。


8 星野高校(共学部・女子部)
 川越市にある進学校です。共学部の石原キャンパスは東上線の川越駅からスクールバスで10分程度、女子部の末広キャンパスは川越市駅から徒歩12分程度です。星野といえば女子部のイメージが強いかもしれませんが、今年は共学部の男子入学者数が女子を上回ったそうで、共学部の認知も広まってきています。共学部と女子部は、校舎と授業は別々ですが、式典・行事・クラブ活動・進路指導などは一緒に行われます。
 平成26年度入試から、女子部の商業科が募集停止となり、代わりに共学部に「総合教養コース」が新設されます。この「総合教養コース」は、普通科過程の中に、大学や社会で役立つ情報処理や会計学・簿記などの実業科目を取り入れた新しいコースです。コンピュータを正確に速く処理する能力や、利潤の計算を的確に行い、企業に貢献する能力を高校時代に習得することを目的としています。受験勉強に支障が出ない範囲で、資格取得もできるように考えているとのことでした。
 どの学校でも、併願より単願の基準が易しいのは当然のことですが、特に星野は単願の基準がかなり易しいという印象を受けました。併願の場合、延納金・延納手続きなしで、公立高校の合格発表まで待ってもらえるので、公立第一志望の人も安心して受験できると思います。


9 浦和学院高校
 さいたま市にある共学校です。今年の野球部の素晴らしい活躍は、皆さんご存知だと思います。野球部が強いせいか、時々男子校だと思われているようですが、現在は男子が6割、女子が4割くらいの割合だそうです。朝霞市から行く場合、朝霞台(北朝霞)で武蔵野線に乗り換え、東川口駅で下車、北口からスクールバスに乗り15分くらいです。大宮駅から国際興業バスに乗って行くこともできますが、バスが1時間に2本しかなく、駅から30分もかかるため、大変かと思われます。
 1学年24クラス、全校生徒2383名という大人数の学校で、3つの類型・10のコースに分かれています。入学後にコース分けをするのではなく、入学の段階でコース別に分かれているため、各コースの特徴・目標・進路(どんな大学を目指すのか)をよく踏まえて、自分に適したコースを選択してほしいとのことでした。特進類型は、国公立・難関私大合格のために改革を進めているところです。夜9時まで自習室を開放し教員2名常駐、オンデマンド34講座の導入、ipadの導入など、独自の取り組みで生徒の合格を応援しています。
 推薦入試には中学校推薦と保護者推薦があり、現在は中学校推薦が1割、保護者推薦が9割程度だそうです。これまでは中学校推薦は内申の基準、保護者推薦は偏差値の基準を用いていましたが、平成26年度入試から、保護者推薦にも内申基準が追加されることが決まっています。


10 西武学園文理高校
 狭山市にある共学の進学校です。東上線の川越駅西口からスクールバスで20分程度です。他の学校の場合、朝夕の通学時間帯しかスクールバスがなく、病気等で遅刻早退するとき不便なことが多いですが、西武文理の場合、大学が同じ敷地内にあるため、昼間の時間帯にも30分に1本スクールバスが出ており、この点便利だと感じました。
 この春の大学合格実績としては、医学部の合格者が増加しており、国公立医学部に6名、私立医学部に18名が合格しています。また東大にも4名が合格しています。これらの合格者は、「川越イノベーションセンター」という自習室で夜遅くまで勉強に取り組み、その成果が出たとおっしゃっていました。「川越イノベーションセンター」は、駅前で夜遅くまで勉強できるようにと、川越駅前に創設された自習室で、夜10時まで開放されているそうです。
 文理には普通科・理数科・英語科の3つの学科があり、普通科の中に「エリート選抜東大クラス」という特別クラスが設置されています。他の学科へのスライド合格はなく、入学後の科の変更も履修科目の関係上難しいため、特に理数科と英語科を受験する場合、単に偏差値の基準だけで決めるのではなく、将来の方向(理系か文系か)を中3の段階でしっかりと定めている生徒に受験してほしいとのことでした。
 単願・併願とも自己推薦で、中学校からの推薦は必要ありません。願書に受験生本人が4~5行の自己推薦文を書くというものです。例年、受験者の95パーセントが併願受験で、一般受験は5パーセント程度です。入試日程は、単願・併願とも1月22日・23日・24日で、3日間の中から日にちを自由に選んで受験することができます。あるいは、2日間、3日間の受験も可能です。また、学科を変えての受験も可能です。日毎に合格者を発表し、他の学科・クラスでのスライド合否判定は行いません。複数回受験する場合、これまでは毎回面接(単願のみ)を行っていましたが、平成26年度入試から初回のみ面接を行うことが決まっています。
 

11 城北埼玉高校
 川越市古市場にある男子の進学校です。付属の城北埼玉中学校からの一貫生と高校入試で入学する生徒がいます。
 朝霞市から行く場合、上福岡駅で下車し、スクールバスに乗って10分程度です。上福岡駅から歩いていけなくはないですが、30分くらいかかるので大変でしょう。昨年度の国公立大学合格者数は過去最高の47名、早慶上理は27年間で100名以上の合格です。
 25年度入試から次の3点が変更されます。
1 個別相談時の基準
  通知表優遇:主要5教科の数値で、内申基準を最大+2までアップ。
  また、英検準2級か漢検準2級でも+1の加点があります。
2 模試の偏差値と上記通知表優遇の組み合わせのバリエーションが増え
  ました。通知表優遇の有無で、偏差値は最大2ポイント異なります。
  ただし、内申や検定の優遇は、普通科のみに適応され、選抜の併願には
  適応がありません。ご注意ください。
3 単願入試の廃止
  平成26年度入試から、単願入試が廃止されます。上位校の併願校として受験することの多い学校であり、実際受験者の9割が公立高校との併願  だということです。埼玉県公立高校併願の場合、3月11日まで待ってもらえます。
 
 入試基準は、偏差値を使うことも内申を使うこともできます(選抜併願には内申は使えません)。昨年は個別相談で北辰・V・Wなどの偏差値を使った生徒が96.8%、内申を使った生徒が70名だったということです。英検準2級取得の場合加点1、内申5科オール4以上の場合加点1で、最大2点の加点優遇があります。ただし、個別相談会に参加することが条件です。また、選抜クラス(約40名)に関しては、当日の得点、または個別相談会選抜併願基準により選考されます。


12 埼玉栄高校
 さいたま市にある共学校で、佐藤栄学園の本部校です。朝霞から通学する場合、東上線で川越まで行き、JR川越線に乗り換え、西大宮駅で下車徒歩3分(駅前)です。JR西大宮駅ができたことにより、本当に通学が便利になりました。
 これまでもそうでしたが、インターハイの常連校、特に昨年はロンドンオリンピックに土井選手が出場したこともあり、「スポーツの栄」としてマスコミでもよく報道されています。しかし、スポーツだけでなく、昨年は東大に現役生が合格しており、学校としては「東大からオリンピック」までを目標に取り組んでおられるそうです。まだまだ進学校として認知されていないため、「進学校としての栄」をアピールしていきたいとおしゃっていました。実際、普通科の78%、保健体育科の76%が四年制大学に進学しており、預かった生徒は最低でも日東駒専以上の大学に進学させると明言しておられました。
 今回の大きなニュースは、今年から日本大学との提携が決定したことです。日本大学の付属高校で実施されている標準学力テストが栄高校でも実施され、これにより日本大学の提携校推薦入試を受けることができます。これまでの指定校推薦入学枠に加え、提携校推薦入学枠ができることにより、日本大学への進学がしやすくなるといえます。今度の入学生からの導入となります。
 高校入試に関しては、上のコースから下のコースへのスライドと、当日の得点が良い場合、下のコースから上のコースへのスライド合格もあります。したがって、個別相談後もしっかりと受験勉強をしておくべきだといえます。

13 山村学園高校
 川越市にある共学校です。東上線の川越市駅から徒歩5分と通学しやすく、朝霞からも毎年多くの生徒が受験しています。県内では数少ない、駅から近い学校だといえます。
 平成20年から男女共学がスタート、男子の受験者・入学者も増加し、男子部活動も野球・バスケットボール・サッカーと充実してきています。また、今年8月から新校舎の工事が始まり、来年8月からは5階建て40教室の新校舎で勉強できるそうです。
 大学の合格実績は、私立大学には安定して合格者を出していますが、国公立大学の合格者が少なく、国公立にもしっかり合格者を出すことが今後の課題だとおっしゃっていました。そのようなワンランク上を狙うための進路保障として、放課後に予備校の先生による講座が全76講座用意されており、講座やゼミが充実しているといえます。
 26年度入試の変更点は、次の2つです。
①2月入試(併願のみ)が、2月2日に早まります。2月入試の基準は、1月入試より若干上がります。
②偏差値のアラカルト方式(英・国・社or英・数・理)が、廃止されます。
 個別相談に出席した生徒には、後日「合格可能席のお知らせ」という通知が発送されます。その通知が安全圏・合格圏の場合は合格、相談圏の場合は合格する場合が多く、努力圏の場合は不合格となる場合が多いということです。安全圏・合格圏の通知を受け取ると、安心して受験できますね。


14 大東文化大学第一高校
 板橋区にある共学校です。東上線の東武練馬で下車し、スクールバスに乗って行きます。
 高校の名前からして、大東文化大学にそのまま進学するというイメージが強いかもしれませんが、実際には大東大に進学している卒業生は28%程度で、56%が他の四年制大学に進学しています。大東大への推薦基準(3年間の評定平均3.3もしくは3.0)には8~9割が達していますが、そのまま大東大に上がるのではなく、多くの生徒が他大にチャレンジしているようです。また、評定平均が4.0以上の場合は、大東大への推薦の権利を持ったまま他大を受験できる併願推薦制度があり、これは非常に良い制度だと感じました。
 また、大東大自体は文系の大学ですが、高校には理系クラスがあり、理系の他大学に進学できるようになっているため、そこは心配しないでほしいとのことでした。今年度は防衛医科大学,横浜市立大学(医),東京理科大学にも合格者を出しています。
 26年度入試の変更点は、次の4つです。
①チャレンジ入試:個別相談会で得たコースの受験は保持しながら、上位コースの出願をし、当日点が該当クラスの基準をクリアできればそのコースの合格とする。
②オープン入試:個別相談会で基準値をクリアできなかった場合、一般受験をして当日の得点に内申点を加算する。例えば、内申点が27(オール3)の場合は、入試当日の得点に27点を加算する。
③5科入試:一般入試(2月11日)の受験で、5教科の受験をして、合計得点を0.6倍し、300点満点に換算して集計する。5教科が得意な受験生には有利。
④みなし評定:単願受験に適用する。実際の内申点が3以下の場合、英検・漢検・数検の3級で内申を4に、準2級で内申を5にみなすという制度。
 なお、個別相談の基準数値が昨年と変わっています。お気軽にお問い合わせください。


15 武南高校
 蕨市にある共学校です。JR京浜東北線の西川口駅から徒歩10分程度で、朝霞駅からだと、電車に乗っている時間が約30分程度でした。今年度(平成25年)から併設の中学校ができています。サッカー部は県内屈指の強豪校で、全国大会でも活躍している学校です。他にも水泳,陸上競技,柔道などが、関東や全国の舞台で活躍しています。
 コースは、『特進』は他校の特進コースと同様、国公立や早稲田・慶應義塾・上智・東京理科大などの難関大学受験、『選抜』と『進学』は、部活動との両立を目指し、現役での大学受験を視野に入れたカリキュラムとなっています。
 昨年から進路指導部を設営し、全国の文武両道を実践している高校へ教師を研修に派遣し、そのノウハウを自校に還元させる改革を始めた結果、国公立大学の現役合格者が過去最高の21名になったようです。また、選抜コースの生徒たちにもその成果が普及し、千葉・首都大東京・東京理科・法政・東京女子大などの合格者が出ています。
 校長先生や進路指導部長の先生は、『予習』→『授業』→『復習』という、家庭学習を含んだ学習習慣ができれば、文武両道の道にも対応できるとおっしゃっていました。みらい学舎のコンセプトと同じですね。コースの変更は学年の更新時に行われ、選抜と進学は成績によって入れ替えがなされます。
 入試は、1月中に『単願』『併願1』『併願2』の3日間実施され、このうちの1日のみ受験可能です。再受験を含む『併願3』が2月8日に予定されています。また、特待生で合格しても、県立高校の合格発表まで手続きを待ってもらえる点が受験生には有難いですね。


16 山村国際高校
 坂戸市にある共学校です。平成11年から男女共学化し、1学年240名程度です。東武東上線の坂戸駅または若葉駅から徒歩12分程度です。朝霞台から電車で25分は、ちょうどいい時間でした。
 来年度入試から、1年生は出願時の希望と入試での取得点によって、特別進学コースと普通コースの2コースにコース分けされます。そして、2年生に上がる段階で、特別進学コースA・特別進学コースB・普通コース・ライフデザインコースの4コースに分かれます。これに伴い、今期まであった英語総合コース・ファッションデザインコースの募集はなくなります。また、全コース週6日制に変更することが決まっています。
 特進コースは、他校の特進コースと同様、難関大学合格を目指すコースで、1日7時間・8時間授業の日もありますが、部活の入部制限は特にありません。この春の卒業生は、一橋大学・東京学芸大学・東京農工大学・埼玉大学にも合格しています。普通コースは、日東駒専レベルの大学が主な進学先となっています。ライフデザインコースは「服飾専攻」「保育専攻」「食物専攻」に分かれ、専門特化というよりも卒業後の進路(受験)に対応させたカリキュラムを組んでいます。
 学校の教育改革のモットーは「受験英語」から「使える英語」へです。時間割の半分以上が英語で、英語が好きな生徒が集まっており、社会に出てからの語学力に力点を置いています。学校全体としては現役進学率が95パーセント、その中で四年制大学が53.6パーセントという状況です。短期大学進学者の半分は、山村学園短期大学に進学しています。
 部活動としては、バトントワリング部が16年連続で全国大会に出場しており、今年も17年目の受賞を目指しているそうです。


17 小松原高校・小松原女子高校
 小松原高校は現在、さいたま市南浦和にある男子校ですが、平成27年4月に越谷レイクタウン駅徒歩5分の地に移転し、校名も変更し、男女共学化することが決定しています。越谷レイクタウンと聞くと少し遠く感じられるかもしれませんが、北朝霞から武蔵野線一本で行けるので、かえって通学は便利になると言えます。また、26年度入試から、機械科・自動車科の募集が停止され、普通科と情報技術科の2科に学科再編されます。
 小松原女子高校は、平成28年に創立80周年を迎えることを受け、平成27年4月に校名を変更し、コースの再編を行うことが決定しています。ただし、共学校への合併ではなく、校舎は移転せず浦和のまま、また、女子校のままです。


18 東京成徳大学高校
 東京都北区王子にある共学校です。朝霞から通学する場合、池袋→駒込→王子神谷か、北朝霞→東川口→王子神谷のどちらかになります。通学時間は約1時間ほどですので、県立高校受験の併願校として利用されています。
 学校は中高一貫部と高校入学部に分かれており、校舎も別です。校訓として『文部(武)両道』を掲げ、多くの生徒が部活動に加入し、その活動を通して社会性を身に付け、仲間を思いやる気持ちを涵養しています。実際に校舎に足を入れた際、生徒たちの清々しい挨拶をたくさん受けました。
 そういった指導の中、大学合格実績も着実に上昇し、今春の合格者数は前年比で、国公立53名(+23名),早慶上理44名(+19名),GMARCH135名(+14名)と、難関上位大学の実績がアップしています。この数字は、県内の中堅県立高校の合格者数をはるかに凌ぐ数だと思います。
 高校入試からのコースは、『特別進学コース』『進学選抜コース』『進学コース』の3種類で、各コースの主な県内併願校を見ても
●浦和,浦和一女,大宮,市立浦和,浦和西,蕨,春日部,越谷北…以上特別進学コース。
●川口北,伊奈学園総合,所沢北,所沢…以上進学選抜コース。
●浦和南,大宮北,上尾,和光国際,与野,朝霞…以上進学コース。
となっています。
 授業の特色としては、英語に力点を置いています。ネイティブの教師を多数配置し、週8時間の英語の充実をはかり、リーディング,リスニング,スピーキング,ライティングの4本柱がその中心を占めています。とにかく英語重視のスタイルからか、ここ数年間の生徒の外部模試(予備校が実施する模擬試験)でも、入学時が偏差値40台の生徒が高校3年時には偏差値60台半ばまで伸びているそうです(みらい学舎みたいです)。
 部活動も、全国大会出場が3つ(女子バスケ,バトントワリング,女子ラクロス,書道)から、関東大会出場(男子サッカー,弓道)と、幅広く活躍しています。
 今年度の説明会日程も発表されていて、6月9日を皮切りに、7月15日,8月3日,4日,24日,9月15日,10月13日,27日(…以下は学校のHPをご覧ください)と多くの説明会やオープンスクールを予定しています。参加をご希望される場合は、私(太田)の名刺をお持ちください。


19 細田学園高校
 志木市にある共学校です。朝霞から近いこともあり、併願校としてよく利用されています。
 実際、この春の入試結果を見ても、受験者数は過去最高を記録、入学者数は3年連続で定員100%超えと、近年人気が高まっていることが分かります。また、校舎も全面的に新校舎に建て替える予定だそうです。
 卒業生の大学合格実績も伸びてきています。この春は初めての特進・選抜コースの生徒が大学受験をした年で、早慶上理ICU 11名、GMARCH 14名等の結果が出ています。来春は東大1名、京大1名、早慶10名が目標だとおしゃっていました。
 平成26年度入試は、以下の4点が変更されます。
   ①コース名変更  進学コースを進学αに、総合コースを進学βに
   ②募集定員変更 選抜コースを35名→60名へ定員増、合計で300名募集へ
   ③食物科単願希望者の事前確約制度の導入
   ④強化指定クラブ推薦制度の導入
上記③④については、現在調整中とのことです。再度7月の説明会に参加し、詳細をお伝えします。


20 城北高校
 板橋区にある男子の進学校です。東上線上板橋駅から徒歩10分と、朝霞からは通学しやすいといえるでしょう。現在、日本全国にある男子校は150数校、全体3%しかないそうですが、城北はこれからもずっと男子校としてやっていくとおしゃっていました。
 卒業時に6年間皆勤の生徒が32%、3年間皆勤の生徒が40%もおり、部活動の入部率も高く、水球や囲碁将棋部は全国レベルで活躍するなど、学校が好きで勉強も部活ものびのびと頑張っている生徒が多いようです。現に、城北高校に進学したみらい学舎の卒業生も、時々遊びに来てくれますが、元気よく活躍しています。
 中学校から上がってくる一貫生と高校から入学する生徒がいますが、高1では中入生と高入生は別のクラス・カリキュラムで勉強し、高2から文系コース・理系コースに分かれます。
 この春の大学合格実績は、東大が12名と減少していますが、その分東工大が21名と増加しており、難関四大(東京・東京工業・一橋・京都)を合計すると41名、例年と変わりない数です。私立では、東京理科大に142名の合格者を出し、全国でランキング1位となっています。文系の場合、一橋の受け皿となる国立大が首都圏にないため、私立に流れる傾向が強いようです。
 入試の出題形式と対策など、入試の情報もしっかりと聞いてきました。授業の中で指導していきますが、冊子をもらってきましたので、受験を考えている生徒は一度見てみてください。

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