みらい学舎news

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塾対象学校説明会 報告(完成)

2012.10.11

 みらい学舎では、各私立高校の塾対象学校説明会に積極的に参加し、来年・再来年の入試に関する情報を入手し、保護者の皆様との面談や生徒面談、日々の授業に還元してまいります。
 以下、参加した学校の説明会レポートを掲載します。基準数値等の詳細はみらい学舎にお問い合わせください。
 
1.村田女子高校
2.保善高校
3.淑徳高校
4.立教新座高校
5.埼玉栄高校
6.武蔵野高校
7.川越東高校
8.城西大付属川越高校
9.西武学園文理高校
10.星野高校
11.浦和学院高校
12.浦和実業学園高校
13.大宮開成高校
14.山村学園高校
15.豊島学院高校
16.細田学園高校
17.淑徳巣鴨高校
18.大東文化大学第一高校
19.城北埼玉高校
20.京北白山高校
21.明治学院東村山高校
22.城北高校
23.東京農業大学第三高校  の報告です。

☆村田女子高校
 文京区本駒込にある女子校です。東上線で池袋まで行き、JR山手線に乗り換えて巣鴨駅で下車徒歩13分か、巣鴨駅でさらに都営三田線に乗り換えて千石駅で下車徒歩2分です。千石駅からは非常に近く便利でした。
普通科と商業科があり、普通科アドバンスト(特進)コースは、中高一貫コースの生徒と同じクラスで難関大学の一般受験を目指します。近年3年間では首都大東京,慶應義塾,青山学院,法政,北里,東京薬科…などの大学へも現役で合格者がでています。普通科スタンダードコースは、キャリアデザインをしっかり行い、推薦・AO・一般入試で大学を目指します。早稲田,日大,東洋,駒澤,国士舘,日本女子体育大,女子栄養短大…などに合格者がでています。商業科では、学校内で珠算・電卓・簿記・情報処理などの各種検定試験が受験でき、一生使える多くの資格を積極的に取得しているようです。在学生は簿記1級に21名中20名が、電卓1級にも21名中19名がすでに合格しています。また、商業科ではありますが大学や短大、専門学校へも約8割の生徒が進学し、早稲田(商),明治(商),中央(商),日大(商),駒澤(経済),東洋(経営)…など、商業系学部・学科への進学が目立ちます。中堅の普通科高校よりも立派な実績ではないでしょうか。
小規模の学校ですが、それだけに面倒見がよく、1人1人をしっかり見てくれる良さがあるように感じました。


☆保善高校
 新宿区大久保にある男子校です。目の前には戸山公園、向かいには早大理学部、隣には海城高校という環境で、朝霞から行く場合、副都心線に乗り、西早稲田下車徒歩7分と通学もしやすいと思います。
 多くの高校で共学化の流れがある中、付属の中学校も大学もない男子校というのは珍しいですが、今後も保善高校はこの伝統を守っていくとおっしゃっていました。付属中学がないので、全員が同じところからスタートし、3年間で4年制大学現役合格を目指します。この春の現役合格率は78%で、早慶上理9名、G-MARCH49名といった実績です。
 クラスは、国公立大・難関私大を目指す「特別進学クラス」、G-MARCHレベルの大学を目指す「大進選抜クラス」、中堅以上の私立大学を目指す「大学進学クラス」の3クラスに分かれています。特進クラスは、7時間目まで必修科目があり、センター試験対策をしますが、大選クラスと大進クラスは5時間目までで、6・7時間目は選択科目となっています。大進クラスの4年制大学指定校推薦枠は、80大学400名分もありますが、上位の大学に一般入試で挑戦する生徒が年々増加しており、実際には使われない枠も多いそうです。特進クラスと大選クラスは、原則一般入試で現役合格を目指します。
 クラス決定に関しては、入試当日の得点によって上位のクラスにチャレンジできるスライド合格制度がありますし、入学後も一定の条件をクリアすれば、学年が変わる時にクラス変更できるということです。
 また、クラブ活動が盛んな学校で、ラグビー・陸上競技・バスケットボール・サッカー・空手道の5クラブは、全国大会出場を目指す強化指定クラブに指定されています。特進クラスの生徒も基本的には入部制限はありませんが、強化指定クラブを希望する場合は相談が必要です。


☆淑徳高校
 板橋区にある共学校です。東上線ときわ台駅から徒歩13分(スクールバスもあり)です。2005年から「スーパー特進」コースを設置し、着実に大学合格実績を伸ばしています。近年2年間は、連続して東大合格者を輩出しており、入学時の偏差値からすれば、入学後の6年間でしっかりと生徒を伸ばしている感じが受け取れます。また、入学してくる生徒の成績も、年々高いレベルになっているようです。
 昨年度の入試からは、そういった背景も後押しして、コース編成をリニューアルしました。中学入試は、「スーパー特進東大選抜」「スーパー特進」の2コース募集に、高校入試は「スーパー特進」「特進選抜」「留学」の3コース募集に切り替わっています。大学合格実績も上げながら、「カインドリーダー」の育成にも積極的で、将来の日本のリーダー作りを大きな目標に掲げています。この実績や取り組みはマスコミ(サンデー毎日)にも取り上げられ、「我が子の学力がぐんぐん伸びる私立中高一貫校」のランクにも紹介されています。具体的には、自発的に学習をする習慣をつくり、自分の進路を自分で考える子どもを育てる。また、学校の始業時間前の講習や、授業後(放課後)の補習も、中学生は半ば必修、高校生は希望者で実施し、駿台や代ゼミ、河合塾の模試での成績に反映させることとしています。さらに英語教育にも力点を置き、中学では週に8時間を、高校でも7~8時間を割いています。また、留学コースでのノウハウを中学生の東大選抜コースなどに還元して、留学前の高校生や留学後の帰国生を中学生との連携授業に取り組み始めました。今後の成果が気になります。
 今年の高校入試では、単願・併願入試とも、「内申点はあくまでも目安とし、北辰テストや駿台模試の偏差値をしっかりとみたい」とおっしゃっていました。英検などの検定基準は、準2級で+1,2級で+2加点するということも付け加えておきます。


☆立教新座高校
 新座市にある男子校で、立教大学の付属高校です。志木駅から徒歩20分、路線バスも出ています。またはJR武蔵野線新座駅からスクールバスもあります。
 大学のキャンパスも併設されていて、敷地の面積は近隣住民の緊急被災地になるほどの広さを持っています。よって、グランドも野球、ラグビーをはじめとした「中・高専用」のものがあります。
 併設の中学校は受験倍率、ランクも高く首都圏の人気校の一つに数えられ、活気があるキャンパスです。高校入試組は、高校入学から中学の持ち上がり組と同じクラスになりますが、一夏を終える頃には多数の行事や部活動を通じて、その垣根はほぼ解消されるようです。
 この学校の特色は何といっても「キリスト教」の学校であるということでしょう。入学式や卒業式はもちろん、こういった説明会でもチャプレンの『開会の祈り』で開式し、『閉会の祈り』で終わり、独特の雰囲気が感じられます。
 授業は、高1,高2と大学生になってからもしっかりと学習できるよう、基礎学力定着に傾注しています。高3になると、卒業論文に向けた「選択科目」の数が増え、他の進学校にはないユニークな授業もあります。例えば、第二外国語では「ドイツ語」「スペイン語」「フランス語」「イタリア語」「ロシア語」「中国語」「アラビア語」などがあり、他にも「日本経済」「情報とコミニュケーション」「平安時代の闇」「スポーツ・バイオメカニクス」「ハーモニー演習」など、興味深い講座がたくさんあります。また、高2での修学旅行は同校の教育の一貫として、「広島」「長崎」「沖縄」を訪れ、平和への関心と理解を深めています。
 卒業後の進路は、ほぼ90%以上の生徒が立教大学に推薦で進学しますが、立教大学にはない学部「医学部」「工学部」などへの進学を希望する生徒には高校2年次よりできる「他大学受験クラス」に移り、他の進学校にひけをとらないカリキュラムを組んでいます。このクラスは「東大」「慶應」「早稲田」をはじめ、国公立大学にもしっかりと合格者を輩出しています。その合格率は上位の県立高校よりも上です。ただし条件があり、このクラスに在籍を希望すると、立教大学への推薦はなくなります。高校入学試験時に、当日の得点のみで合否判定をするのですから、出口(卒業時)も背水の陣でのぞんでほしいという同校の校風の現れだと感じました。
 最後に、校長先生はたいへんユニークな方で、この方が校長先生をされていらっしゃるのなら、子供を預けても安心できるなと思いました。
                          [太田仁]

☆埼玉栄高校
 さいたま市にある共学校で、佐藤栄学園の本部校です。朝霞から通学する場合、東上線で川越まで行き、JR川越線に乗り換え、西大宮駅で下車徒歩3分です。西大宮駅ができたことにより、本当に通学が便利になりました。
 これまでもそうでしたが、特に今年はロンドンオリンピックに高校二年生の土井選手が出場したこともあり、「スポーツの栄」としてマスコミでもよく報道されています。しかし、スポーツだけでなく、この春は東大に現役生が合格しており、学校としては「東大からオリンピック」までを目標に取り組んでおられるそうです。まだまだ進学校として認知されていないため、「進学校としての栄」をアピールしていきたいとおしゃっていました。実際、普通科の78%、保健体育科の76%が四年制大学に進学しており、預かった生徒は最低でも日東駒専以上の大学に進学させると明言しておられました。
 今回の大きなニュースは、平成25年度から日本大学との提携が決定したことです。日本大学の付属高校で実施されている標準学力テストが栄高校でも実施され、これにより日本大学の提携校推薦入試を受けることができます。これまでの指定校推薦入学枠に加え、提携校推薦入学枠ができることにより、日本大学への進学がしやすくなるといえます。
 高校入試に関しては、上のコースから下のコースへのスライドはありますが、当日の得点が良くても下のコースから上のコースへのスライド合格はありません。したがって、出願の際には上のコースで出願しておくべきだといえます。上のコースへのスライド合格も今後検討していきたいとのことでした。


☆武蔵野高校
 東京都北区にある共学校です。朝霞から通学する場合、池袋まで出て山手線に乗り換え、巣鴨で下車徒歩15分か、同じく池袋まで出て山手線に乗り換え、さらに大塚で都電荒川線に乗り換え、西ヶ原四丁目で下車徒歩5分かです。
 今年創立100周年を迎え、平成24年度からどのクラスも完全共学となっています。クラスも進学ステージと特進ステージの2クラス編成となり、女子校時代とは違う新しい武蔵野に変えていっている途中だとアピールされていました。
 併設校として、狭山市に武蔵野学院大学と武蔵野短期大学があり、内部進学制度を利用して毎年多くの卒業生が進学していますが、他大学にも現役で合格できる教育プログラムが導入されています。他の高校にも言えることですが、共学化し進学校に変えていこうと努力されていることがよく伝わってきました。

 
☆川越東高校
 川越市にある男子の進学校で、星野学園によって創立された学校です。朝霞市から通学する場合、東上線の上福岡駅からスクールバスで15分程度です。辺鄙な所に学校をつくってしまったとおっしゃっていましたが、その分校地は広大で、大きなグランドや体育館をはじめ、充実した設備があります。特に体育館は、日本の高校・大学の中で最大だそうです。
 付属の中学校はなく、全員が3年間で4年制大学現役合格を目指します。これまでに中学部を設置する案も持ち上がったそうですが、一つの学校の中に中高一貫生と高校から入学した生徒が混在するのはどうか…という校長先生のお考えにより、今後も中学部をつくることなく、3年間で一貫校の生徒を追い越して現役合格(合格実績76.7%)できるような進路指導をしていくとおっしゃっていました。
 そのため、夏休みと冬休みには講習が行われ、参加は任意ですが、実際には100%全員が参加しているそうです。6週間ある夏休みの間、4週間講習があり、その期間は午前中が講習、午後が部活とはっきり決まっています。講習と部活が重ならないため、全員が午前中は普段と同じように勉強し、午後からそれぞれの部活に取り組んでいます。
このように、「文武両道」が大切にされている学校で、部活動の総加入率は89%です。
 コースは「理数コース」と「普通コース」の2コースに分かれています。ただし、東高の理数コースは理科数学系という意味ではなく、1年次は成績上位のクラス(他校の特進クラスにあたる)、2年時以降は国立大志望のコースという意味です。そのため、理数コースの生徒は指定校推薦を使うことができません。
 入試に関しては、単願・併願とも、3科内申・9科内申・偏差値の3つ全てが必要です。もちろん、いずれかが若干基準に満たない場合も受験でき、その場合の合格率も高いといえるので、積極的に受験してほしいとのことでした。また、面接なし・調査書不要の特待生入試もあります。入試当日の得点のみで判断し、上位5パーセントがA特待生(入学金・施設費・3年間の授業料等免除)、上位10%がB特待生(入学金・施設費免除)として合格できます。受験料も1万円に抑えているので、得点力のある生徒は挑戦してほしいとおっしゃっていました。


☆城西大付属川越高校
  川越市にある男子の進学校です。東上線の朝霞から川越まで行き、スクールバスで15分程度です。今年度から校長・教頭が代わり、年配の先生方も20数人が退職され、若手の教師を補充して活気を取り戻しています。
コースは『進学コース』と『特進コース』の2コースで、ここ数年停滞している大学合格実績の回復を狙っています。部活動への加入率は約87%と高く、文武両道をモットーに、国公立大学49名、早慶上理115名、GMARCH252名を今期の目標数に設定しています。
 朝は8:30からホームルームが10分ほどあり、その後『0時間目』と称した英会話(NHKの英会話を聞く)、ここからコミュニケーション能力テストを実施します。また、上位校受験を視野に入れた課外講習も毎日行なっています。特に、高校入試組の学力不振を補う『基礎力補修:高1対象』は、国語・英語・数学の3教科を週に1度実施し、来るべき大学入試や同校の授業ペースについていけるような取り組みも行っています。定期試験後に対象者を決めて「勉強の仕方」までもコーチしてくれます。
 また、今期は特進コースの中に『特別選抜クラス』を設置し、週3回の7時間目授業を開設し、他のクラスよりも2時間ずつ多い授業をしています。
 入試要項については、名称を『一般入試』と改称して1月22日、23日に行い、25日に発表です。ただし、同校を併願した場合の手続き日が2月18日のため、県立高校が第一志望である場合は、延納金を払わなければなりません。


☆西武学園文理高校
 狭山市にある共学の進学校です。東上線の川越駅西口からスクールバスで20分程度です。他の学校の場合、朝夕の通学時間帯しかスクールバスがなく、病気等で遅刻早退するにも不便なことが多いですが、西武文理の場合、大学が同じ敷地内にあるため、昼間の時間帯にも30分に1本スクールバスが出ており、この点便利だと感じました。
 普通科・理数科・英語科の3つの学科があり、普通科の中に「エリート選抜東大クラス」という特別クラスが設置されています。入学後の科の変更は履修科目の関係上難しいため、特に理数科と英語科を受験する場合、単に偏差値の基準だけで決めるのではなく、将来の方向(理系か文系か)を中3の段階でしっかりと定めている生徒に受験してほしいとのことでした。
 単願・併願とも自己推薦で、中学校からの推薦は必要ありません。願書に受験生本人が4~5行の自己推薦文を書くというものです。例年、受験者の95パーセントが併願受験で、今年の受験者は1800人でした。入試日程は、単願・併願とも1月22日・23日・24日で、3日間の中から日にちを自由に選んで受験することができます。あるいは、2日間、3日間の受験も可能です。また、学科を変えての受験も可能です。日毎に合格者を発表し、他の学科・クラスでのスライド合否判定は行いません。
 25年度入試から、推薦入試併願受験生の特待生手続き締切日が公立高校合格発表日の翌日に変更されます。また、推薦入試の個別相談基準に内申基準が追加されました。ただし、エリート選抜東大クラスについては、内申相談は実施されません。


☆星野高校
 東上線の川越駅からスクールバスで約10分の所に「共学部」が、川越市駅から徒歩約12分の所に「女子部」があります。川越東高校の姉妹校であり、ともに県内私立高校の中では大学進学に力を入れている学校です。
 「女子部」には、フラッグシップコースの『Ⅲ類』と普通科の『文理特進』『英語特進』『文理英語』の4コース、商業科の『国際』コースがあります。『Ⅲ類』は、難関国私立大学受験の教育課程を組み、毎年国公立大学や早慶上智をはじめとした最難関大学への合格実績をあげています。『文理特進』は国公立大学や立教・法政・明治・中央・東京理科大などの難関私大に、『英語特進』は英語・国語に磨きをかけた難関私大の文系に合格者を輩出しています。『文理英語』は有名私大を、『国際』は商業科をベースに経済系大学合格に向けた学習を行っています。
 「共学部」は、平成15年に共学化して誕生した新しいコースです。普通科のみの設置で、『S類』『α選抜』『β』の学力別3コースに分かれています。女子部同様に難関国私立大学の合格者を輩出しています。
 どちらの部も入試では事前の個別入試相談が必須で、『内申基準+偏差値』を超えた生徒、『内申は不足だが偏差値が高い』生徒用の基準が設定されています。部活動も盛んな学校ですから、しっかりとした準備と学校への知識を持って受験してほしいとのことでした。なお、「単願推薦」に限定ですが、中学校での部活動の結果が良かった生徒が高校でも続けて同じ部に所属する場合には多少の考慮がはたらくようですから、部活動の実績を持っている生徒にはお得かもしれません。


☆浦和学院高校
 さいたま市にある共学校です。時々男子校だと思われているようですが、現在は男子が6割、女子が4割くらいの割合だそうです。朝霞市から行く場合、朝霞台(北朝霞)で武蔵野線に乗り換え、東川口駅で下車、北口からスクールバス(無料)に乗り15分くらいです。大宮駅から国際興業バスに乗って行くこともできますが、バスが1時間に2本しかなく、駅から30分もかかるため大変でした。
 1学年24クラス、全校生徒2389名という大人数の学校で、難関国立大学を目指す特選コース、看護師を目指す保健医療コースなど、11のコースに分かれています。入学後にコース分けをするのではなく、入学の段階でコース別に分かれているため、各コースの特徴・目標・進路(どんな大学を目指すのか)をよく踏まえて、自分に適したコースを選択してほしいとのことでした。今期からは「リテラル」コースが募集停止です。他のコースにも若干の基準値変更がありますので、個別相談の際にはご注意ください。
 推薦入試には中学校推薦と保護者推薦があり、中学校推薦は内申の基準、保護者推薦は偏差値の基準によります。現在は中学校推薦が1割、保護者推薦が9割になっているそうです。
コースにより基準が大きく異なりますので、受験を考えている方はお問い合わせください。



浦和実業学園高校
 さいたま市にある共学校です。朝霞から通学する場合、朝霞台(北朝霞)で武蔵野線に乗り換え、南浦和駅で下車、徒歩12分程度です。
 歴史のある学校で、学校名からも分かる通り、最初は珠算・簿記の私塾として始まり、商業高校となり、その後普通科が加わって、現在の普通科・商業科の形になりました。商業高校だった頃は、卒業生の100%が就職していましたが、現在は98%が進学、商業科の生徒も70%が進学しているそうです。
 また、全校生徒数が2250名、全クラス数が61クラス(普通科45クラス・商業科16クラス)というマンモス校です。現在男女比が63:37で、女子が少ないのが…おっしゃっていました。
 このように生徒数が多いと、当然入学してくる生徒の学力差も大きく、レベル別にコースを設定しています。普通科は5クラスに分かれていますが、進路実績があまり芳しくないことから、特進選抜コースと特進コースを特進部とし、Z会の団体添削を導入するなどの対策を始めたようです。学年が上がる際に、上へも下へもコース変更が可能です。
 商業科は、普通科に近い総合進学コースと、商業科目の多い情報進学コース(いわゆる昔の商業高校)の2コースに分かれています。商業科の生徒は、推薦あるいはAO入試で大学に進学していますが、指定校推薦をたくさん持っている学校なので、実際には普通科の生徒が使わなかった推薦枠を商業科の生徒が埋めているという状況だそうです。


大宮開成高校
 さいたま市大宮にある共学の進学校です。朝霞市から通学する場合、東上線からJR武蔵野線、埼京線か京浜東北線に乗り換え、大宮駅東口からバス(スクールバスではありません)に乗るか、20分歩くかです。バスに乗って「天沼町」で下車すると、目の前が同校の正門になっています。
 「特進選抜国立先進コース」というトップコースを近年新設し、難関国立大学を目指すことを強くアピールされていました。2012年度大学入試合格実績は、国公立大学では、東工大2名、名古屋大1名、九州大1名、お茶の水女子大2名、筑波大、千葉大、横浜国立大、埼玉大各1名など計58名の合格者で、前年の38名を大きく上回りました。私立大学では、慶應義塾2名、早稲田25名、上智10名、明治28名、青山学院21名、中央38名、法政72名、立教44名、東京理科大40名など、2011年度より大きく伸びています。
 高校入試の日程は、単願が1月22日(火)、併願A(併願校の中では大宮開成が第一志望の生徒対象)が1月23日(水)、併願B(併願校の中で大宮開成が第2志望以下の生徒対象)が24日(木)です。入試当日の点数次第で、何段階でも上のコースに複数合格できるという「安心受験応援制度」を採用しています。
単願・併願推薦基準の偏差値の計算方法やクリア回数が非常に複雑ですので、受験を考えている人は聞いてください。ひとつ付け加えておくと、「内申点の基準値をクリアした生徒には、当日点に加算優遇をしますが、それでも得点が低い生徒は不合格にしています。」とのことです。反対に、偏差値基準をクリアした生徒の不合格は、ほとんどありませんでした。実力勝負です。話をした入試担当の先生は、「内申は良いのに、当日の得点が低い生徒が増えている。入学後が大変です。」と、おっしゃっていました。


山村学園高校
 川越市にある共学校です。東上線の川越市駅から徒歩5分と、朝霞からは通学しやすい学校です。男女共学5年目となり、男子の入学者も増え、現在は男子の割合が45パーセントにまでなっているそうです。今後さらに男子の部活動の充実をはかりたいとのことでした。
 2学期制の完全週6日制で、放課後や定期テスト前、夏・冬・春休み中のゼミが充実しています。特に、放課後の「受験対策講座」というゼミは、予備校の先生25名を招いて行っているそうで、1年生から大学受験に向けての取り組みができる体制になっている印象を受けました。
 25年度1月入試は例年通りです。24年度は3月入試が行われましたが、受験者が非常に少なかったため、25年度は3月入試を廃止し、2月10日に2月入試(併願)が実施されます。
個別相談に出席した生徒には、後日「合格可能席のお知らせ」という通知が郵送されます。その通知が安全圏・合格圏の場合は合格、相談圏の場合は合格する場合が多く、努力圏の場合は不合格となる場合が多いということです。安全圏・合格圏の通知を受け取ると、安心して受験できますね。


細田学園高校
 志木市にある共学校です。東上線の志木駅から歩いて12,3分の住宅街の中にあります。元々は女子校でしたが、男女共学13年目となり、現在は女子の割合が54%と、すっかり共学校として定着してきています。
 生活指導の徹底や部活動の活発さ(女子バレーボールインターハイ10年連続15回目出場)など創立90年の良い伝統を守りながら、学力の底上げに取り組んでおり、その試みの成果が数字となってあらわれているように思いました。
 また、埼玉県の私立高校ですから、就学支援金に加え、埼玉県助成金の支援も受けることが可能で、これにより授業料の実質負担額は0になります。公立高校とほぼ同じ負担で、私立高校の教育が受けられるという魅力があると思います。


淑徳巣鴨高校
 豊島区にある共学校です。東上線の北池袋から15分歩いていくか、池袋まで出て山手線に乗り換え、巣鴨で都営三田線に乗り換え、西巣鴨から5分歩いていくかです。
 高入生のほとんどは、第一志望校に不合格となり、第二志望・第三志望校として入学してくるため、4月はその気持ちを立て直すことからスタートするそうです。付属中学からの一貫生とクラスはずっと別です。一貫生の中学入学時の偏差値は決して高くありませんが、卒業時には国公立大学や早慶上理に合格している生徒もいますし、GMARCHは128名と昨年より47名増えており、『東洋経済』の「6年間で伸びる学校」の10位にランクインしています。もっとも、高入生は、一貫生が6年間かけて行う勉強を3年間でするわけですが…
 また、この合格者数は一人の生徒が何校も合格しているのではなく、他校に比べて一人当たりの受験校数が少ない、すなわち合格者の実人数が多いことが特徴だとおっしゃっていました。

 
大東文化大学第一高校
 板橋区にある共学校です。東上線の東武練馬で下車し、スクールバスに乗って行きます。朝霞からは通学しやすい学校だと思います。
 高校の名前からして、大東文化大学にそのまま進学するというイメージが強いかもしれませんが、実際には大東大に進学している卒業生は33%程度で、55%が他の四年制大学に進学しています。大東大への推薦基準(3年間の評定平均3.3もしくは3.0)には8~9割が達していますが、そのまま大東大に上がるのではなく、多くの生徒が他大にチャレンジしているようです。また、評定平均が4.0以上の場合は、大東大への推薦の権利を持ったまま他大を受験できる併願推薦制度があり、これは非常に良い制度だと感じました。
 また、大東大自体は文系の大学ですが、高校には理系クラスがあり、理系の他大学に進学できるようになっているため、そこは心配しないでほしいとのことでした。
 基準数値が昨年と変わっています。お気軽にお問い合わせください。


城北埼玉高校
 川越市古市場にある男子の進学校です。付属の城北埼玉中学校からの一貫生と高校入試で入学する生徒がいます。
朝霞市から行く場合、上福岡駅で下車し、スクールバスに乗って10分程度です。上福岡駅から歩いていけなくはないですが、30分くらいかかるので大変でしょう。
25年度入試から次の2点が変更されます。

1 個別相談時の基準
  通知表優遇:主要5教科の数値で、内申基準を最大+2までアップ。
  また、英検準2級か漢検準2級でも+1の加点があります。
2 模試の偏差値と上記通知表優遇の組み合わせのバリエーションが増え
  ました。通知表優遇の有無で、偏差値は最大3ポイント異なります。

  上位校の併願校として受験することの多い学校であり、実際受験者の9割が公立高校との併願だということです。埼玉県公立高校併願の場合、3月11日まで待ってもらえます。
入試基準は、偏差値を使うことも内申を使うこともできます。昨年は個別相談で北辰・V・Wの偏差値を使った生徒が404名(88%)、駿台の偏差値を使った生徒が55名、内申を使った生徒が70名だったということです。英検準2級取得の場合加点1、内申5科オール4以上の場合加点1で、最大2点の加点優遇があります。ただし、個別相談会に参加することが条件です。

京北白山高校
 東京都北区にある男子校です。JR赤羽駅から徒歩8分程度です。併設の中学校があります。
 朝霞市にもキャンパスがある東洋大学と合併し、校長先生も新しく着任され、大学との連携をはかりながら、学校改革を進めているところだというお話でした。東洋大学への推薦枠や進学について知りたかったのですが、残念ながら現段階ではまだ決まっていないそうです。今後また説明会に参加し、具体的な数字や詳細をうかがってきます。
 現在は赤羽に校舎がありますが、2015(平成17)年には文京区白山に完成する新校舎に移転し、男女共学化することが決まっています。 

明治学院東村山高校
 東村山市富士見町にある男女共学の高校で、中学校から上がってくる一貫生と高校から入学する生徒がいます。ヘボン式ローマ字で有名な宣教師ヘボン博士が創立した、キリスト教に基づく学校です。とはいえ、生徒のほとんどはキリスト教徒ではありませんが、毎朝の礼拝を大切にしているとのことでした。
 私は西武線沿線に住んでいるため、西武拝島線・国分寺線の小川駅で下車し、10分程度歩いて行きましたが、朝霞から行く場合、朝霞台(北朝霞)で武蔵野線に乗り換え、新小平駅下車徒歩25分です(駅から自転車通学も認められています)。
 2010年から「新・学習プログラム」をスタートし、これまでの明治学院大学にそのまま内部進学するという雰囲気から、他大学合格を目指すシステムに移行しているところです。高2生から、希望進路別にクラスが編成されます。明治学院というと、文系に進学するイメージが強いと思いますが、理系進学希望者にも対応し、数学ができないから理系をあきらめるということのないようにしているという
お話でした。現高3生がこの「新・学習プログラム」の1期生です。どのような結果が出るか期待されます。


城北高校
 板橋区にある男子進学校です。東上線の上板橋駅から徒歩10分程度ですので、朝霞からの通学は非常に楽だと思います。
 中学校から上がってくる一貫生と高校から入学する生徒がいますが、高1では中入生と高入生は別のクラス・カリキュラムで勉強し、高2から文系コース・理系コースに分かれます。
 この春の大学合格実績は、東大が16名で前年より10名減少、国公立大の合計も102名で前年より30名以上減少しています。特に現役生の合格者数が減少していますが、これについては、そもそも国公立コースの在籍者数が減少しているそうです。経済的な事情から国公立を希望する生徒が増えているという最近の社会状況に逆行する感もありますが、城北の場合、地方の国公立よりは自宅から通学できる首都圏の私立に通いたい、浪人して進学や就職が遅れるよりは現役で合格したいという生徒が多いとのことでした。


進学研究会
 「Vもぎ」でおなじみの進学研究会の高校入試進学説明会に出席しました。都立高校と私立高校の説明でしたが、みらい学舎は埼玉県にあるため、都立高校の報告は省略させていただきます。2012年春の入試では、私立高校の各種取り組み(入試日程の複数化や募集制度の変革)で、受験生の数を確保できた学校と、受験者数減になった学校があったようです。その中で共学校は人気があり、ここ数年の学校改革で『共学化』した学校の人気があったとのことでした。
 また、推薦入試の形態も、受験生側としては、しっかりとした見極めが必要で、『基準を満たせばほぼ合格』の学校と、数値はあくまでも『出願資格』でしかない学校の区別をしなければなりません。後者はやはり、難関私立が多く、その倍率も2倍~4倍といった高倍率です。その後の一般入試も、『推薦不合格者』用に優遇措置がとられている学校と、それがない学校に分かれます。各校の基準数値は秋頃に出ますので、数値が分かり次第、皆さんにお知らせします。
 最後に、2013年度入試での留意点ですが、青山学院が入試日程を2月11日⇒2月12日へ戻し、早大学院は併設中学からの新入生を受け入れるために募集人数減480人⇒360人、中央大学付属高校も同様に350人⇒200人、巣鴨高校も100人⇒70人となります。


教育開発出版株式会社
 「新中学問題集」や「Keyワーク」でお馴染みの『教育開発出版株式会社』主催の教育セミナーに参加してきました。2012年度埼玉県立高校入試 問題分析です。詳細は、保護者会や面談時にお渡しする資料にてご覧ください。今回は抜粋で、各教科のレポートとします。
 英語:教科書の語彙数増加に伴い、入試問題も語彙数が増えた。従って得点は下降。文法の配点は30%ほどなのに対して、読解(長文を含む)は70%ある。読解問題の攻略が必須。
 数学:とにかく図形。図形単独や関数と図形の融合を含め、53%が図形の問題。学校の教科書だけでは、進度の遅い学校の対応が間に合わない傾向がある。
 理科:1・2年生の単元からの出題が80%以上を占めた。さらに、難問ではないが作業(記述や作図、説明を書く)が多く、テキパキとした作業がポイントになるだろう。
 社会:理科同様に、作業、特に説明記述が多い。全体の33%以上の設問が記述形式であり、数字の上では全国的にも上位レベル。
 国語:語句・文法は練習量で克服できる範囲だが、作文は練習が必要なようだ。「結論」→「理由」→「体験・事例」の順で書くと字数や時間配分にも対応がきくだろう。
 総じて、埼玉県立高校入試問題は、難問や奇問はほとんどないが、とにかく受験生に多くの作業をさせることが特徴。近年、国語以外の4教科の平均点が軒並み下降線をたどり、2012年度はここ数年間でのワースト記録点数だったことがそれを証明している。     【太田仁】


東京農業大学第三中学・高校
 東松山市にある男女共学校です。東武東上線東松山駅から、スクールバスで10分。東京農業大学の付属高校であり、東農大の創始者である「明治の英傑・榎本武揚」の精神である「不屈・探求・信頼」を校訓としています。設置コースは「SSC:スーパーセレクトコース:国立大学や早慶上智を目標とするコース」「特別進学コース:GMARCH理科大を目標とするコース」「総合進学コース:有名私立大学を目標とするコース」の3つで、近年それぞれのコースでの合格実績を上げています。中でも「SSC」は、1週5日は7時間授業で、さらにクラブ活動の一環として勉強クラブへの参加が必須です。
1年:国語6時間+英語8時間+数学8時間(年間900時間以上の授業数)
2年:国語7時間+英語8時間+数学7時間(高2で高3の学習内容を終了)
3年:文系・理系に分けた国立2次対策を実施
もちろん、付属高校のため、「東京農業大学」「東京情報大学」への推薦もあり、埼玉県内の上位県立高校の「東京農業大学」への現役合格者数をはるかにしのぐ数がいます。その分、高校入試でのハードルは他校に比べて少し高めに設定され、「北辰偏差値」+「内申」の両方を満たすことが条件で、さらに「確約」に近いものではありません。したがって、秋の個別相談会で基準を満たしたことを証明しても、入試本番まで気が抜けません。担当の先生からは、「安易に入学許可をださない姿勢」が入学後の伸びにつながっていると分析していました(みらい学舎としても同感です)。合格目安の基準値は、秋に発表予定ですのでお待ちください。
また、野球部・陸上部・剣道部・男子バスケットボール部・サッカー部にスポーツ推薦制度あり。他にも弓道部や応援部なども盛んです。併設中学からは、今期初めて1期生が高校部へと進級しました。この生徒たちは、中2の秋には「英検準2級」「同3級」をたくさんの生徒が合格しているようです。高校部でのクラス編成は、高校入試組と中高一貫クラスは別で、中行一貫クラスのうち1クラスは選抜クラスです。この生徒たちの学力は、事前におこなった高校入試用の問題を受験させたところ、SSCクラスに匹敵するものだったそうです。3年後が楽しみです。

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